仕事

テレビ業界の底辺事情。ADより下層のバイトに丸投げも…

働くフリしてバイトに丸投げのAD

 筆者はとあるテレビ番組の収録テープをすべて文字に起こすというアルバイトをしていた。勤務時間は21時~翌5時。上司たちが帰宅した後、徹夜組のADと一緒に作業をするのだ。 「○○さんお疲れ様でした! あとは私がバイト君と一緒にやっておくので大丈夫です! 文字の書き起こしは明日の朝までですよね? 協力すれば終わると思います!」  と仕事する気満々で上司に報告していた若手AD。しかし上司が帰った途端、デスクに突っ伏してイビキをかいて寝始めた。30分後に目を覚まし、床でストレッチ。するとパソコンでYoutubeを開き、くだらないYoutuberの動画を見てはヘラヘラしているではないか!  その後も漫画村を読んだりカップラーメンをすすったりする始末。深夜2時には担当の分(ADと半分ずつ)が終わっていた筆者に対し、ADはこう言い放った。 「終わったなら私の分もやっておいて~」 サシカエ 社内でサボる勇気はないが、外部のスタッフと知った途端にやりたい放題というわけだ。宇田川さんによると、「近年は働き方改革なんて言葉が流行っていますが、私もそんな言葉使ってみたい。無縁な世界で働いているので」だそう。やはり一筋縄ではいかないテレビ業界。職場に問題があれば社員にもまた問題あり、といったところだろうか。<取材・文/國友公司> ― 身近に潜むネイマールなヤツ ―
元週刊誌記者、現在フリーライター。日々街を徘徊しながら取材をしている。著書に『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)。Twitter:@onkunion
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