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映画『カメラを止めるな!』大ヒットの裏で「絶賛するヤツがウザい」の声も

「見てない人は語れない」的な空気感……

「飲み屋でたまたま居合わせたお客さんと『カメラを止めるな!』の話になったので、凄く気になってるけどまだタイミングが合わずに見れてない、と言ったんです。そしたら、『あちゃー』『うわわ。(シーッと口に人差し指をあてて)じゃ、この話はここまでってことで』とか、見てない人は語れない的な雰囲気になって。いや、ネタバレしてもいいですよ、前半はゾンビでその後はメイキングなんですよね? と返したら、『フフフ……』『いやいや……そうじゃないんです』とニヤニヤし始めて、なんだ、こいつら? と思いました」(30歳・酒類販売・男) 「グループLINEにおもむろに画像貼り付けて『感想を言い合おう』って投げ込んできて。見た? 見た見た。アガるよね? ね、そうだよね。って具合に、内容も何もないあ・うんの呼吸でタイムラインが埋め尽くされるのに腹が立つ。面白いの? って聞いても『ま、見ればわかるよ』で済まされる。いい大人なんだから、もう少しどんな作品かぐらい、言えないのかって思う」(32歳・フリーデザイナー・女)  繰り返しになるが、「ネタバレになるので内容は言えない……けど、とにかく面白かったことだけはどうしても伝えたい」という“前提”が、度を過ぎればイラだちに変わるということなのだろう。お気に入りのフォロワーから「見て見て」と言われれば気になってくるが、誰かれともなく「見て見て」となれば、「見てやるもんか!」と意固地になってしまうのも、不思議ではない。  大多数の人が手放しで称賛する作品は他に類を見ない。それだけに、作品自体ではなく、その周りで生じる微妙な空気感が妙に気になる――『カメラを止めるな!』の意外な余波であった。<取材・文/日刊SPA!取材班>
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