「早く辞めたい」深夜まで働く41歳SE・年収500万円は、妥当な額なのか?
これに対して、人事コンサルタントの曽和利光氏は「東京に行けば、市場価値アップを狙えるかも」と提言する。
「今、都心ではエンジニア不足が深刻です。現在の業界の平均年収は529万円なので場所を移るだけで伸ばせる余地はあると思います。専門分野にもよりますが、もし地方から都心に移れば、賃金はすぐにアップするでしょう」
働く場所だけでなく、働き方を変えることでも自分の値段を上げるチャンスはあるよう。
「ご本人の性格もあるのかもしれませんが、そもそもせっかく見込まれて管理職登用の相談があるのを断るのはあまりにもったいないですね。現在、エンジニアとしての現場の知識と経験を持ちつつ、マネジメント経験がある人材が強く求められています。この2つが両立した業務について経験を積めれば、たとえ今の会社では管理職の利点がなくとも、どこかに転職した場合、そのスキルが重宝され、より高給で迎えられるかもしれません」
人手不足が叫ばれる人気業種ゆえ、売り場と売り方を変えるだけで、市場価格は変化するのだ。
●田中さんの値段が低いワケ
人材不足のSE業界。マネジメント力の欠如や「働く場所」の選択を間違うと自身の価値を損なう可能性が高い。
― 自分の値段を査定せよ ―
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