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『西郷どん紀行』のNHK島津有理子アナが退局。NHK辞めてよかった!ひとたち

 NHKアナウンサーの島津有理子(44歳)が9月26日、司会を務めるレギュラー番組『100分de名著』(NHK、以降特記がなければNHKの番組)の公式サイトにてNHK退局を発表。島津は1997年にNHKに入局して以来、『ひるまえほっと』のキャスター、『NHK紅白歌合戦』のラジオ担当アナウンサーなどを勤め人気を博していた。  退局を決断したきっかけは、『100分de名著』の番組内で『生きがいについて』(神谷美恵、1966年、みすず書房)を読んだことだったという。今後は幼い頃からの夢であった医師を目指し、大学で勉強したいと述べた。
島津

『100分de名著』公式サイトで、自身の写真とともに担当コラムの最終回を更新した島津(画像は『100分de名著』公式サイトより)

 言わずもがな規模、知名度ともに申し分ない公共放送事業体であるNHK。就職すれば生涯の安定が約束されたようなものだが、己の可能性を信じ、あえて退局という道を選んだ先達は他にも少なくない。そこで今回はNHKを退局し、フリーとして活躍している人物を紹介していこう。

有働由美子:『news zero』に抜擢された期待のNHK卒業生

 今年3月にNHKを退局したことが記憶に新しいのが、有働由美子(49歳)だ。  1991年にNHKに入局し、『サタデースポーツ』や『あさイチ』のキャスターを担当。2001~2003年には『NHK紅白歌合戦』の紅組司会を、2012~2015年には同番組の総合司会を務めた。  2007~2010年にはアメリカ総局へ特派員として配属され、海外での勤務経験も。実は退局にはこの経験が大きく影響したようで、退局理由は「海外での現場取材や興味のある分野の勉強を、自分のペースで時間をかけてしたいという思いが捨てきれ」なかったためとコメントしている。  そして、2018年10月からは『news zero』(日本テレビ系)のメインキャスターに抜擢され、話題を呼んでいる。自身初の民放レギュラー番組となった『news zero』だが、今月1日に放送された初登板回では、緊張のせいか言い間違いや珍発言を連発し、しどろもどろの進行になってしまっていた。励ましの声と批判の声が上がったが、じき慣れてくればお馴染みの有働節も乗ってくることだろう。
有働

番組のコンセプトは「会話するニュース」だという。有働のコメントもかなりフランクだ(画像は『news zero』公式サイトより)

池上彰:NHK記者時代の下積みを生かした実力派ジャーナリスト

 NHK出身者として着実に知名度を上げ、名実ともにフリージャーナリストとして成功を収めているのは池上彰(68歳)だろう。  慶應義塾大学経済学部を卒業後、1973年に記者として入局。始めは地方記者として勤務していたが、次第に『ニュースセンター845』や『イブニングネットワーク』などのキャスターを担当するようになり、1994年からは子ども向けにニュースを解説する『週刊こどもニュース』の番組編集長兼キャスターを務めた。  2005年にNHKを退局し、フリーランスに転身。『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)などで知名度を上げ、現在は『池上彰のニュースそうだったのか!!』(テレビ朝日系)や『グッド!モーニング』(同)他でレギュラー出演している。これらの番組で手腕を発揮できているのは、NHK時代の『週刊こどもニュース』での経験がよき糧となっている証左かもしれない。執筆活動も盛んで世界情勢、歴史、経済、ニュースに関する書籍を多数出版している。
池上

図解入りで政治を解説した本。専門書ではなく、一般の人にもわかりやすい“読み物”としての著作物が多い(画像は『政治のことよくわからないまま社会人になった人へ-ひとめでわかる図解入り』[海竜社]より)

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TBSの顔になった堅実女子アナ
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