更新日:2018年11月06日 17:35
エンタメ

遅咲き中年の星! 俳優・小手伸也の知られざる素顔 大河や月9でお馴染みの「シンデレラおじさん」

エキストラ時代に織田さんと共演した

――現在出演中の『SUITS/スーツ』ですが、小手さん的にはかなり気合が入っているのでは? 小手:もちろんです! ただ、『コンフィデンスマンJP』の五十嵐が“壁”になってる部分もあって。好きだと言ってくださる方が多いのは非常にありがたいのですが、他局のドラマに出ても「五十嵐が潜入している」と見えてしまうみたいで(笑)。 ――主演の織田裕二さんとの共演についてはいかがですか。 小手:そもそもライバル役を演じているのが不思議ですが、実は僕が初めて見た芸能人は織田さんなんです。大学に入る前にエキストラのアルバイトをしていて、何度か出演させていただいたのが織田さん主演の『あの日の僕をさがして』というドラマ。休み時間には織田さんとエキストラのみんなでサッカーをしたりして遊びました。当たり前ですけど、織田さんに聞いたら「ごめん、覚えてないわ」って言われました(笑)。 ――今作の現場での織田さんは? 小手:本当に芝居が好きで、休憩時間も台本にないセリフをいきなり言ってくるんですよ。演劇で言うところのエチュードですね。演じている蟹江として返さなきゃいけないから、メイク中も着替え中も決して油断できないんですよ(笑)。 ――今回、小手さんが演じている蟹江貢ですが、原作の海外ドラマではルイスという役ですね。 小手:リック・ホフマンさんという、ものすごい演技派の俳優と同じ役をやらせていただくプレッシャーは今も感じてます。ただ、モノマネするわけにはいかないので、体のクセや仕草だけをトレースし、しゃべり方も他の人たちとはテンポを変え、英語の耳触りに寄せてます。ネットでは「ディズニーキャラみたい」なんて言われてますが、あの大仰な芝居には僕なりに理由がちゃんとあるんです。蟹江は甲斐に憧れていると同時に、アメリカというものにすごく憧れている。一見、我が強く見えるけど、実はコンプレックスの塊だから、ああいった形で武装して自分を守っているんです。 ※11/6発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです 【小手伸也】 ’73年、神奈川県生まれ。早稲田大在学中に劇団innerchildを旗揚げ。出演舞台に『子供の事情』『ピーターパン』『黒執事』など。ドラマ『真田丸』『仮面ライダーエグゼイド』『コンフィデンスマンJP』で注目され、現在『SUITS/スーツ』に蟹江 貢役でレギュラー出演中 取材・文/中村裕一 撮影/尾藤能暢 ヘアメイク/林万希子(エムズアップ) スタイリング/藤井やすのり(コラソン)
株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
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表紙の人/ 石川 恋

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