もし上司・部下が発達障害だったら…どう付き合うべきか
そうして発達障害者は適材適所に配置されると、驚くほどの能力を発揮する場合があるそうだ。具体的にどんなタイプの仕事なのか。
「例えば冗談が通じずマニュアル通りにしか動けないASD特性の人でも、逆にマニュアルに沿って数字を処理する経理などではスター選手になったりします。ほかに内向的で人と会いたがらない、いわゆる『コミュ障』の人でも、論理構築が得意だったらアルゴリズム解析とかで力を発揮する。グーグルなどはまさにこういった人材を活用して世界一の企業になったわけです。基本的に自己完結する作業なら、定型発達の人以上の力を発揮する発達障害の人もいます」
相手が同僚なら改善させやすいが、ADHD特性で「衝動的にキレる上司」のような場合は対処しづらい。
「そういう人は、すぐに謝ると『こいつは怒鳴るといい反応がくる』と認識しちゃうんです。逆に気にせず淡々としていれば『こいつには怒鳴っても無駄』だと認識し、やがて怒鳴らなくなります。好き嫌いの問題じゃなく、そういうキャラづけをさせないようにする。あくまでドライに対処するように心がけましょう」(吉濱氏)
また、プライベートで関わる友人や知人で発達障害の傾向がある人がいた場合、どうすべきか?
「例えばアスペルガー傾向が強い人だと、雑談が苦手な半面、知的欲求は高い人が多いんです。だから雑談に共感は求めずに、彼らの知的好奇心が刺激される話題だけ話してくれればいいよ、というスタンスで受け入れること。
また、グレーゾーンの人だとむしろ空気を読みすぎちゃう人がいます。『自分が周りとは違うとわかっているから、浮かないようにしよう』と頑張りすぎて、むしろボロが出るわけです。そういった人は過去の失敗体験から“自己肯定感”が低いことが多い。責めると逆効果になるので、受け入れる気持ちを持って接したほうがいいと思います」
発達障害はいわば凸凹症候群。できること/できないことの差が大きくても、自分と周りの人間が対処法を知っていれば、工夫次第で能力を生かせるようになるのだ。
― 大人の発達障害診断リスト ―

もし上司が衝動的なADHDだったら……?
―[大人の発達障害診断リスト]―
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『発達障害グレーゾーン』 徹底した当事者取材! 発達障害“ブーム"の裏で生まれる「グレーゾーン」に迫る
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