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もし上司・部下が発達障害だったら…どう付き合うべきか

 昨年から大きな話題になっている「大人の発達障害」。SPA!で特集を組んだところ「自分もそうかもしれない」「知人が驚くほど当てはまる」と反響があった。

大人の発達障害

部下や同僚がそうなら「特性を生かす方法」を心がけてみる


 一方、知人や同僚が発達障害の疑いがある場合、どう付き合っていくべきなのだろうか。障害を指摘したことで良好だった関係性が崩れる恐れもあるだろうし、そもそも断定することなどできやしない。

「対処法としては、ゆるやかに業務内容ややり取りの仕方を工夫していくことが有効になる。発達障害の傾向がある人が同僚などにいたら、まずはその人の得意分野と不得意分野を分けて考えてみては」

 そうアドバイスをするのは、発達障害カウンセラーの吉濱ツトム氏だ。

「文章力は高いけど耳からの情報処理が苦手で聞いたことをすぐ忘れてしまう人にはイラストや文章で伝えるのも効果的だし、あいまいな表現が理解できない人だったら、より具体的に指示を出したほうがいいわけです。ほかに、遅刻が多い人だったらスマホでのリマインドを徹底してもらうとか」

 また、職場環境を少しいじってみるのも手だという。

「パソコン上で複数の作業を同時進行するのが苦手なら、デュアルモニターにしたら見やすくなって処理スピードが上がったりします。ほかに聴覚過敏で雑音が入ると作業に集中できない人なら、個人用パーテーションをつければ改善することも多いんです」

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<対処例1>根性でどうにかするのではなくやり取りを変えれば解決する

「だいたいでいいよ。なるはやでやってね」などではなく、「〇月〇日の〇時までに終わらせて。わからないときは〇〇さんに質問を」と指示はより具体的に。口頭での情報伝達が苦手な人も多いので、同じ社内にいてもメールで済ませるのも有効だ。

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<対処例2>ミスは外部環境が原因かも? 身の回りを整理して対処する

 作業を可視化させようと、PCのデスクトップ上に山ほどウィンドウを開いてしまい、逆に何をしているかわからなくなる人も。その場合、デュアルモニターを使用すると一気に見やすくなる。また周囲の騒音や話し声によって集中力が著しく下がる人も多い。そういった場合は個人用パーテーションを使うなどして「音を遮断する工夫」をしよう。

大人の発達障害

デュアルモニターでウインドウの整理を

大人の発達障害

パーテーションを使えば作業に集中できる

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発達障害者は適材適所に配置されると、驚くほどの能力を発揮する

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発達障害グレーゾーン

徹底した当事者取材! 発達障害“ブーム"の裏で生まれる「グレーゾーン」に迫る





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