では、最後のチャンスとも言える今、どんな返礼品を狙っていけばいいか？　“ふるさと納税の伝道師”として知られる金森重樹氏が話す。 「今の時季なら、おせち料理がおすすめです。神奈川県秦野市では寄付額110万円の超高級おせちを用意していますが、3万～5万円の寄付金で地元の特産品を使ったおせちを提供する自治体が増えてきたので狙い目。お得感で選ぶなら肉類や地域振興券。還元率30％の新潟県湯沢町の『応援感謝券』は私も大量に確保してあります。和歌山県高野町の日本旅行ギフトカードも確保して交通費にあて、湯沢町では感謝券を利用して過ごすという旅行プランを検討中。年末年始の過ごし方をイメージしながら目的に合った高い還元率の返礼品を、クレジットカード払いで獲得するのが鉄則。返礼品とカードポイントの二重取りを狙いましょう」 　来年から還元率が下がるのは必至。総務省と自治体の仁義なき戦いに便乗して高額返礼品をゲットすべし！ ▼漁師ほっこり大漁鍋〈長崎県佐世保市〉寄付額：1万5000円 長崎県産の地魚2種が計800g、あらかぶ（かさご）が2パック、地魚のすり身200g×2に加えて、鍋の素と長崎ちゃんぽん麺2玉、天然くえのスープなどをセットにした返礼品 ▼鍋用ふぐの切り身1.5kg〈島根県浜田市〉寄付額：1万円 一口サイズにカットされた国産天然ふぐの切り身1.5㎏（500gのパック×3）。冬はそのまま鍋に入れてふぐ鍋を楽しみ、暖かい季節には唐揚げにするとふぐを堪能できる ▼「ありがとう湯沢」応援感謝券〈新潟県湯沢町〉寄付額：6000円～ 返礼率は30％。1万円の寄付金ならば3000円分（1000円券×3枚）。町内の旅館、飲食店、商店、スキー場などで利用可能。ウインタースポーツを楽しみたい人におすすめ ▼米沢牛すき焼き用肉300g〈山形県飯豊町〉寄付額：1万円 各自治体がさまざまな牛肉を用意しているが、金森氏イチオシは全国に誇る和牛ブランド「米沢牛」。きめ細やかな霜降りと良質の脂が最大の特徴。想定還元率は40％超え！ ▼土佐流藁焼きかつおタタキ4節セット〈高知県室戸市〉寄付額：1万円 土佐沖で獲れたカツオを厳選し、カツオを知り尽くした匠が手作業で土佐伝統の藁焼きに。その藁も室戸のコメ農家から直接仕入れているこだわりの逸品。想定還元率は40％超 ▼牧場の生ソフトクリーム14個〈北海道池田町〉寄付額：1万円 搾りたて生乳でつくった生ソフトクリーム。’14年開催の「ニッポンふるさとアイス選手権」グランプリ。’16年「FOODEX JAPANアイスクリームグランプリ」でも最高金賞に ▼元湯陣屋特製おせち・豪華・輪島塗三段重付〈神奈川県秦野市〉寄付額：110万円 全国名水百選に選ばれている秦野盆地湧水群を要する秦野市は豊かな自然に囲まれた土地。地元と全国の豪華食材を生かしたおせち料理を、希少な輪島塗の三段重に詰めた超高額返礼品 ▼和歌山県高野町やふるさとに行こう！日本旅行ギフトカード〈和歌山県高野町〉寄付額：1万円～最大200万円 還元率は驚異の50％。1万円の寄付なら5000円分のギフトカードが届く。地元に関係ないと批判を浴びがちな返礼品の代表格だが、割り切って最大のリターンを狙うならコレ ★返礼品ナシの寄付や自治体連携型ファンドも人気!?……徐々に人気が高まっているのが、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディング。東京都文京区ではひとり親家庭の子供に食事を提供するプロジェクトで約4000万円の寄付金を獲得。このほか、「スポーツ支援、動物支援などテーマごとに複数の地方自治体が共同で寄付金を集めるプロジェクトが人気」（ふるさと納税サイト関係者）だという 取材・文／SPA！編集部　写真／各種ふるさと納税サイトより