ナンパ師の竹内さんは以前、Fラン女子が後輩に「しっかり筋通さなきゃダメだろ！　むこうは目上の人なんだから」と説教をしている場面に遭遇したと話す。少々の柄の悪さは置いておくが、なぜかこのような体育会系女子もたまに見かけるそうだ。 　前出の元Fラン女子・田代さんに聞くと、本当にそういう女子が多いそう。 「派手な身なりをしてる子ほど、そこはしっかりしてますね。多分、元ヤンが多く、水商売でバイトする率が高いからかもしれないです。普段から目上の人と接する機会が多いから、礼儀みたいなところが身についているのかも。それが理由かはわからないけど、私の友達は就活で『おお、君は最近の若い子には珍しくしっかりしてるね！』と言われて、おじさんウケが良かったみたい（笑）。 　Fランは男も女もヤンキー系が多いけど、ヤンキータイプの場合は女子のほうが何かと有利だと思います。人の懐（ふところ）に入るのがうまく、ひとなつっこい。それだけでおじさんに気に入られます（笑）。私の周りにいた子はみんな、そこそこいい会社に就職できていました。ただし、しっかりしている子ほど言葉遣いは悪いです（笑）」 　田代さん曰く、大学時代の彼女の知人は社会でバリバリ働いている人が多いとのこと。これまでFラン大学を卒業した男性に何度かインタビューをしたが、全員が全員「あの大学に入学して後悔している」と話していた。偏差値は同じでも、女子の方がたくましさが備わっているのかもしれない。 　竹内さんは「Fラン大学の男女の間でもっとも大きな違いは『高学歴に弱い』という部分」だと話す。 「男は絶対に高学歴女子には近づかないです。話がまったく合わず、気の強い高学歴女子には馬鹿にされることもあってムカつくし、なけなしのプライドがズタボロにされる。どうせ俺たちはバカですから（笑）」。 「コンプレックスがゆえに高学歴の異性に縋る女子」、「コンプレックスがゆえに高学歴の異性を避ける男子」。同じ偏差値でも男女で大きく違いがある。どちらがいいのかは分からないが、卑屈になっていない分、個人的にはFラン女子の姿勢の方ががいいのではないかと感じた。　＜取材・文/ロケット梅内＞