「
Fランク大学」
こう括られる大学は“
偏差値35以下”、“
不合格者の数が限りなくゼロに近い”など定義は様々。あるあるネタとして「
授業のレベルが低い」「
漢字やアルファベットが書けない」が挙げられる。しかし、これは序の口。Fランク特有のエピソードが他にも数多くあるそうだ。
写真はイメージです(以下同じ)
そこで今回は、首都圏にある大学で、偏差値35の学部を卒業した太田一さん(26歳・仮名)と竹内広人さん(26歳・仮名)にインタビュー。在学中にあったこと、社会に出てからのFランあるあるを語ってもらった。
(もちろん、すべてのFラン生に当てはまるわけはないが…自分や周りのFラン君はいかがですか?)
学部ごとのマウンティングがすごい
太田さん:大学って、学部ごとに偏差値が違うじゃないですか。だから、たとえFランに括られる大学でも「ウチの学部は他とは違うから」、「他の学部のせいでウチまで馬鹿に思われる」みたいなことを学食とかで話す奴がいるんですよね。でも、そこの学部だって偏差値は
37.5とかなんです。僕らよりわずか2.5偏差値が高いだけで、なぜか「私たちはMARCHレベル!」みたいな態度をとるんですよね。
竹内さん:そういう人たちって「私たちは真面目に授業出てる」ってことをことさらにアピールしてくるんです。もちろん、真面目にやってる人を馬鹿にするつもりはないけど「真面目」とか「ちゃんとやってる」を過剰アピールすること自体「学歴コンプレックス」を
如実に表していると思うんですよね。「私は他の勉強しない奴らとはデキが違うから」の過剰なアピールは、傍から見ると……。だって結局は同じ大学なわけだし。
太田さん:「仕方なくこの大学に来た」みたいに言う人は本当に多いです。「家が近かったから」、「勉強だりぃからここにしたわ」、「家庭の事情で」とか。
家庭の事情でFランに入る意味が分かんないですけど(笑)。
竹内さん:僕の知り合いには「中央大学にも行けたけどここに入った」って言ってる奴がいて、さすがに哀れになりましたね。「じゃあなんでこの大学に入ったの?」って聞いたら「先輩に誘われて……」みたいな。多分、イケメン俳優が箔をつけるために言う「
友達に誘われてオーディションに行って……」的なやつと同じノリのつもりなんでしょうけど。Fランの学生でも、さすがにそれは騙されないですよ。
無駄に稼いでるアピール
太田さん:僕らは学歴がなくて、誇れるものがありません。そうなると必然的に「
お金」に執着するようになるんです。「最終的には金を稼いだ方が勝ちだろ?」みたいな。校内の喫煙所では、怪しい仕事をしてる学生が「オレ、月100万稼いでるよ」とか、「俺より金も稼げないでサラリーマンやってる高学歴の奴って何なの?」と勝ち誇るように言っていて。ああ、これだからFランは馬鹿にされるんだ。と思いましたね。
竹内さん:ネットワークビジネスの勧誘はよくありましたね。誘い文句のほとんどが「これやれば一生遊んで暮らせるよ。毎月定期的に大金が入ってくるから」。多分僕を誘った本人もこの言葉で勧誘されて、真に受けてしまったんでしょうね。こんな言葉で騙されてくれるなら、勧誘員も楽でしょう。社会に出てから知り合ったネットワークビジネスをやっている人に聞いたんですけど「
野心のあるFラン男はすぐに引っ掛かる」って言ってました。
交友関係自慢とホラ話
太田さん:やたらに人脈自慢がすごいです。「〇〇←(大手商社の役員)と知り合いでさぁ~」から、「ヤクザに顔が利く」まで幅広い。こういう人は何人もいましたね。「
〇〇←(有名俳優)と飲み友達でさぁ~」という、その場にいた全員が目をサーッと伏せてしまうようなホラを吹く奴もいました。
竹内さん:意識高い系Fランは他人の影響を受けやすい人が多いです。そういう人は「人の自慢話をよくする」があるあるです。僕の友達は、やたらと青山学院大学のチャラサー部長の自慢をしてましたね。「あの人は神」、「あの人はまじ神の子」、「あの人やべぇ!」とかいう、抽象的すぎて何も分からない言葉でその人を褒めてました。一度、「
表参道界隈に行くなら俺に言えば、部長に話しといてもいいよ」と言われて、本気で「なぜ?」と聞き返してしまったことがあります。いまだになぜだったのか少し気になります。