更新日:2018年12月18日 18:45
ライフ

ネイビーばかり着る人でもオシャレに見えるコツ

同じ色でも濃淡をつける

 注目したいのはこのネイビー+チャコールグレーの色合わせです。ネイビーとチャコールグレーという、日本の男性の皆さんが選ぶ色を使って、しかもモードに見せる方法をヴァレンティノのこのルックから学びましょう。  まずネイビーです。よく見ると、このネイビーには濃淡がつけられています。濃い目のネイビーと、薄いネイビーを重ねることにより表現できるのは立体感です。またこのネイビーのアイテムはそれぞれ素材が違います。インナーのスムースジャージーとセーターの編み地、コートのフェルト素材というように、それぞれ異なった素材で、風合いも表面のテクスチャーも違います。こうすることによって立体感が増し、着こなしに奥行きと面白さが出てきます。もちろんこれでパンツまでネイビーでもいいのですけれども、そうすると少しおしゃれ過ぎというか、モード過ぎなきらいもあります。そこを少しトーンダウンするために、パンツをごく普通のチャコールグレーにすることで、見る者に安心感を与えます。いつもの見なれたものを投入することにより適度な安心感を、けれども普通よりも少しおしゃれに見せるためにネイビーを重ねてほんの少しのリスクを。この「安全圏内においての少しの危険」がこの色合わせの肝です。  よりトレンドを意識するなら、足元はスニーカーで。寒さ対策をするならアンクルブーツで。この場合、バッグはネイビーでも黒でもチャコールグレーでもいいでしょう。
WEARより

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 もう既に持っているネイビーのアイテムを重ねて着てみましょう。似たような素材ばかりのものを持っているのなら、素材違いのネイビーを買い足しましょう。逆にもう既にチャコールグレーのアイテムをたくさん持っているのなら、チャコールグレーを重ねて、少しネイビーを入れてみるといいでしょう。その場合は、チャコールグレーから黒への明度のグラデーションを作るといいでしょう。  誰でも自分のワードローブの中に、いつも買ってしまう色があると思います。次に、そのいつもの自分が好きな色のアイテムを買うときは、素材とそのテクスチャーに注意してください。同じような質感のものを買いそうになったら、意識して違うものを選択しましょう。さまざまな素材とテクスチャーのワードローブができ上がれば、適当に合わせるだけで簡単におしゃれなルックが作れるようになります。 小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に。新刊『お金をかけずにシックなおしゃれ 21世紀のチープシック』が発売中
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