スポーツウェアの街着化はどこまで進む?
【モードをリアルに着る!オム Vol.24/小林直子】
モードの世界でラグジュアリースポーツウエア、アスレジャーと呼ばれるスポーツウエアを取り入れるスタイルは今後も続くトレンドです。そのときに、多くのハイブランドが提案しているのが、端正なテイラーリングのジャケットやコートにスポーツウエアを取り入れるスタイルです。スポーツウエアのアイテムと、さわっただけでそれとわかる高級な素材で、丁寧で端正な作りのテイラードカラーのロングコートやジャケットに合わせるというのが一般的です。
ここで、「でも」と皆さんは思うでしょう。3本ラインの入ったトラックジャケットもトラックパンツも持っている。でも、そんな高価なロングコートもジャケットも持ってないよ、と。テイラーリングなしで、カジュアルなアイテムにスポーツウエアを合わせたのではだめなのか、と。だめではありません。スポーツウエアにカジュアルなアイテムを合わせるのもありです。
Y-3はヨウジ・ヤマモトがクリエイティブディレクターのアディダスのブランドの1つですから、もちろんスポーツウエアです。だけれども、そこはヨウジ・ヤマモトなので、提案されるスタイルはスポーツウエアをモードに着こなしたものばかりです。 そこでこの冬、トラックパンツを、モードに着こなすにはどうしたらいいか、Y-3から学びましょう。 黒に白い3本線の入ったトラックパンツに合わせてあるのは、ネイビーのキルティングのジャケットとナイロン素材のロングパーカです。キャップとスニーカーを黄色で合わせています。使っているアイテムはすべてスポーツウエアとカジュアルなジャケット、だけれどもこれはモードなルックです。
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ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に。新刊『お金をかけずにシックなおしゃれ 21世紀のチープシック』が発売中
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