雑学

今年のセーターはビッグサイズがおしゃれに見える

【モードをリアルに着る!オム Vol.21/小林直子】

 最近、服全体のシルエットが大きくなっているということは、さほどファッションに詳しくない方でも薄々気づいていらっしゃることと思います。全体のシルエットがタイトなものから大きなものになったので、Tシャツやジーンズ、そしてジャケットやコートまで、以前のものよりも身体と服のあいだの空気の体積が大きくなっています。秋冬のセーターも同様に大きくなる傾向にあります。

 ビッグシルエットのセーターには2通りのパターンがあります。1つは細い毛糸を使い細かい網目で編み、シルエットだけを大きくしたもの、もう一つは、太い毛糸を使い大きな編み目で編み、シルエットを大きくしたものです。大きな編み目はローゲージといい、今年になって多くのハイブランドが提案しているのは、このローゲージのビッグセーターです。どれほどビッグなのかはものによりますが、肩幅は肩先より先まであり、丈は腰が隠れるぐらい、袖丈は若干長めと考えたらいいでしょう。


 ドリスヴァン ノッテンの2018年の秋冬コレクションで発表された、生なりでハイネックのビッグセーターは向こうが透けて見えるレーシーなもので、中に白シャツを合わせ、男のロマンチックを表現しています。脇にラインが入った端正なウールのパンツと革靴を合わせることで、カジュアルな雰囲気のビッグセーターを大人の男にふさわしい、モードなものに変えています。

 ではドリスのセーターを買わずして、どうしたらこんなビッグセーターのスタイルを作ることができるでしょうか。

ビッグセーターは古着でもOK


 まずは何はともあれビッグセーターを手に入れましょう。今まで身体にフィットしたセーターばかり着ていた方には、どれぐらいの大きさのセーターを選んだらいいかわからないかもしれませんが、着てみてかなり大きく感じるぐらいがちょうどいいでしょう。またローゲージのビッグセーターなので、毛糸をかなりの量使っていますから、ハイゲージの薄いタイトフィットのセーターよりは重量があります。今まで1度も着たことがない場合、この大きさと重さに面食らってしまうかもしれませんが、ひるまずに今まで着たことがないようなビッグセーターを選びましょう。

Hand knitting sweater

WEARより

 そのときに皆さんはきっと、こんなに大きなセーターはコートの下に着られるだろうかと考えるだろうと思います。たぶんですけれども、ほとんどの日本の男性が去年までに買ったコートはまだそんなに大きなシルエットのものではないのではないでしょうか。ちょっと前のトレンドのサイズ感で買ったものだとしたら、確かにこんなビッグセーターは下には着られません。けれどもシルエットは今後も大きめの傾向が続きます。次にコートを買いかえるときは前に買ったものよりは大きなものを選ぶことになるでしょうから、コートの下に着られそうもないなと思っても構わず大きなものを選びましょう。

 色や柄は好みのものでいいでしょう。このドリスヴァン ノッテンのような透けたレーシーなメンズのセーターはなかなか売っていないと思いますので、アランニットのように編み目模様が入っているものでもいいですし、毛糸を切りかえて途中で色が変わっているものや、フェアアイル柄などが入っているものでもいいでしょう。

 ビッグセーターは毛糸の分量も多く、どうしても高価になりますから、新しいものを定価で買うのが無理な場合は古着や中古を探してみるといいでしょう。80年代から90年代はビッグセーターが流行った時代ですから、その時代のものを探せばきっとあるはずです。古着でもクオリティが高いものはたくさんありますので、全く問題ありません。

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