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スーツ+アウトドアコートは、最新モード風に見せられる

【モードをリアルに着る!オム Vol.20/小林直子】  フォーマルとカジュアルのバランスをどうするかという問題は日本だけではなく、海外にもあるようで、ヴァージル・アブローはもうすでに「ビジネスカジュアル」と名付けて、新しいスタイルの提案をしています。
WEARより

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 Tシャツとジーンズや短パン、スニーカーといったスタイルでどこへでも行けてしまうことも確か。だけれども、それだけで本当にいいのだろうか、格好いいのだろうかという問いに対する答えを多くのデザイナーが用意しているのですが、中でもここ数シーズンのランバンの提案は、その価格はさておき、実現可能、そしてこれからの流れを指し示しているという意味で、おしゃれにさほど興味がない人でも知っておいても悪くはないものでしょう。

ランバンが提案する、スーツ+アウトドアウエア

 ランバンのクリエイティブディレクターのルカ・オッセンドライバーがここ数シーズン提案しているのが、テーラリング+「X」。「X」の部分にはスポーツウエアやワークウエアが入りますが、今シーズン強く押し出しているのがアウトドアウエアです。  イギリスの素材を使った端正なテーラリング、つまり男性服の仕立て技術を駆使したスーツの上に袖なしで綿入りアウトドアジャケット。大き目なサイズ感と斜めがけしたバッグがモード風です。フォーマルなスーツの下にはシャツとハイネックのインナー、足元はソックスとスニーカーでよりカジュアル寄りなスタイルに仕上げています。  さて、日本のサラリーマンの皆さんはどの程度、カジュアルなスタイルでの通勤が許されているのでしょうか。車通勤の方などはかなりカジュアルでもOKではないかと推測しますが、業種によっては厳しいのかもしれません。  また逆に、仕事以外でスーツを着る機会はどうでしょうか。端正で美しいスーツを着て買い物に出かけたり、レストランで食事したりする機会はあるでしょうか。  男性にとってスーツとはどんな意味があるのでしょう。アン・ホランダーはその著書『性とスーツ』の中で、スーツとは「聖職者の衣服の持つ抑制力と戦闘服のくつろいだ力強さとの融合」したイメージの結果作られたものであると語っています。スーツの原型が確立した17世紀、聖職者とは知性的な存在でした。すなわちスーツとは、それを着ることで知性と身体能力の高さを表現できる、西洋の衣服の一種の発明品なのです。  知性と身体的能力の高さを表現するスーツを、モードの世界ではこれからも捨てることはないでしょう。そんなスーツを捨てることなくカジュアルに対応させるための試みを、このランバンのルックのように実際にやるにはどのようにしたらいいでしょうか。
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