更新日:2019年01月04日 13:34
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ファッションと建築がアツいわけ

構築か脱構築か……「建築」に注目しよう

 ですから、特に何を真似するわけでもないのですけれども、とりあえず建築に注目することにしましょう。  まず、建築モチーフグッズです。ロエベのように、建築史に登場するような建築家のグッズが望ましいでしょう。調べたところ、上野の国立西洋美術館にはル・コルビジェのグッズがあります。日本で間近に見られる建築史に登場するような建築家が設計した代表的な建物といえば、ル・コルビジェによる国立西洋美術館本館です。実際に見て、空間を体験できるル・コルビジェの建築に関するグッズは、日本で持つ建築モチーフには最適でしょう。そのほか誰でもいいので、お気に入りの建築家のデザインしたものやグッズを持つのもいいでしょう。  次に、建築を学んだことがあるデザイナーがデザインする衣服について考えてみましょう。構築的とはどういうことか。また、それらを壊して作られたディコンストラクションの衣服とは何を意味するのか、など。西洋の建築と日本の建築。西洋の衣服と日本の伝統的な衣服など。このテーマについて思いをめぐらせ、自分は今まで構築的な衣服が好みだったのか、それとも脱構築に魅かれてきたのか、考えてみましょう。  そんなことを言われてもよくわからないという方は、構築派の代表であるヴァージル・アブローデザインのオフホワイトまたはルイ・ヴィトンのメンズを、脱構築を知りたい場合はメゾンマルジェラやバレンシアガを実際に着てみましょう。買わなくても試着だけで十分です。何がどう違うのか、デザイナーは何を意図しているのか、身体で感じてみましょう(もちろんその前にロエベの店舗でマッキントッシュ・コレクションをチェックして!)。  ファッションにも共通の言葉があり、それを知らないと理解できないことがたくさんあります。理解できた上で着てみると、服を着て感動するということが体験できます。知っているということは随分と格好のいいことです。デザイナーの背景を知って、実際に着てみて、ファッションと建築について、本当の意味で理解するといいでしょう。 小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に。新刊『お金をかけずにシックなおしゃれ 21世紀のチープシック』が発売中
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