中年ヒラ社員が会社で生き残る5つの方法
大塚氏も「『おまえが言うならひと肌脱ぐか』という言葉を責任者から引っ張り出せるぐらい高い専門性や存在感を示せるのが理想だが、難しいならせめて上司のサポート役に徹し、動力の大きい歯車になるくらいの気概は見せたい」と話す。また、「会社にしがみつくのに必死」と、これまでお荷物扱いされてきた生き字引的な中年が、最近見直されているという。その理由を高野氏はこう話す。
「会社の文化や社是に適した人材かどうかは採用基準の重要な指標の一つ。しかし、雇用の流動化が高まり『ノウハウや文化が蓄積されない』という課題に多くの企業が直面しています。戦争体験の語り部と同じで、会社の酸いも甘いも知る、勤続年数の長い中年ヒラ社員が再評価されつつあります」
特別なスキルがなくても社内でポジションは築けるのだ。むしろ、「ヒラ社員の道をあえて選ぶ中年男性が増えています」とは大塚氏。
「昇進試験を回避するという現象が起きるほど、“人生100年時代”の社会では、肩書や給与より仕事の充実に重きが置かれています。また、職級制度があるので中年ヒラでも地道にスキルを磨けば、微増ですが給与アップは望める。今後、自由度の高いヒラ社員が憧れの存在になるかもしれません」
決して腐らず、会社のために。
1.社内の人的な橋渡し役をする
2.年下上司や後輩にアメを与える
3.現場監督や責任者から信頼される
4.上司のサポート役に徹する
5.会社の文化史が語れるようになる
― [中年ヒラ社員]も悪くない! ―
居場所をつくる極意
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