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50代、一生平社員でも「あいつはデキる」と思わせる方法

 出世競争に巻き込まれるサラリーマン。だが、いつまでたってもヒラ社員というのはどういう気持ちなのだろうか。つらい? 問題ない? むしろ楽?  そこで、SPA!では全国の「社員数50人以上」の会社で働いている40~54歳のサラリーマンの中から、役職についていない500人を抽出して調査した。40OVERでヒラという立場を「こんなはずじゃなかった」と嘆く人は少数で、「むしろよかった」という人が21%と多かった。そこで今回は肩書ナシでも生き生きと働く人々に直撃。その“強さ”はヒラ社員の希望となるか。
[中年ヒラ社員]も悪くない!

出世する同僚を見ても、「自分にはできないことなので、素直にすごいとしか思いません」と語る正木さん

一度のヒットで地位を確保!退職後を見据える現実派

正木直哉さん(仮名)51歳・システム会社・年収700万円  出世競争をして社員同士で心を削り合うより、和やかな職場で働きたい。そう願う人は決して少数ではないはずだ。現在システム会社に勤務する正木直哉さんもその一人。 「もともと競争心が希薄なタイプなんですよね。出世して尊敬を集めるよりも、同僚たちと笑って馬鹿を言い合うほうが性に合う。実際に周囲で出世した人たちが残業と競争続きで大変そうなのを見て、20代の時点で『自分は一生ヒラ社員だろうな』と思っていました」  だが、社内で出世しなければ、周囲の見る目は冷たいままだ。そこで、正木さんが注力したのは、何かしら実績を残すこと。 「30代の頃、当時、爆発的にユーザーが増えつつあった某メールサービスに関連するシステムを開発したら、偶然ヒット商品になって。時代の波に乗れたおかげですが、以来、『あいつはデキる』という雰囲気になり、マイペースにやっても許される環境ができました」  その後は目立つ功績はなかったものの、一定の地位を保っている。
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ヒラだからこそ家族と過ごす時間や趣味の時間を持てる
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