エンタメ

あのセリフは台本になかった…名優たちのアドリブがスゴい

賀来賢人ら:『今日から俺は!!』

 日本テレビ系で放送されていた『今日から俺は!!』は、アドリブが満載のドラマ。主演の賀来賢人や共演の伊藤健太郎、本作の脚本・演出を務める福田雄一作品でおなじみの佐藤二朗とムロツヨシらが、暴走寸前のアドリブで爆笑のシーンを作り出し、視聴者の心を掴んで大人気となった。  このドラマの台本には、「自分で考えて演じてほしい」というアバウトすぎるト書きが存在していて、しかも、複数のパターンの演技を求められるのだとか。この振りに、俳優陣が四苦八苦しながら頑張ることが、あの面白さを生み出していたそうだ。  動画サービスのHuluでは、こういったアドリブが満載の未公開シーンが公開されている。ドラマのファンには、嬉しいコンテンツだろう。気になった方には、ぜひチェックしてもらいたい。

イモトアヤコ:『下町ロケット』

 芸人であるイモトアヤコが、女優として称賛されたのは、『下町ロケット』(TBS系)でのこと。彼女は、ベンチャー企業の副社長でありながら、天才エンジニアと呼ばれていた経歴を持つ島津を演じた。  第1話の終盤、主演の阿部寛が演じる佃公平が社長の、佃製作所が作ったバルブを見て、「私にはこんな設計、思い付かなかった」と、涙を流したイモト。だが、この涙は台本になかったもの。ドラマの特集番組で、この演技がアドリブであることが紹介された際には、「女優としてすごい」というコメントが、ネット上で集まった。

青木崇高:『西郷どん』

 NHK大河ドラマ『西郷どん』で、印象的なアドリブシーンを生み出したのが青木崇高だ。青木演じる島津久光が、鈴木亮平演じる西郷吉之助に向かって言う「こん、やっせんぼが!」というセリフが、アドリブなのだという。 「やっせんぼ」とは弱虫という意味。これは、ドラマの序盤、久光の兄・島津斉彬が幼少期の西郷にかけたセリフでもあった。ここまで西郷と対立してきた久光が、兄の言葉を用いて叱りつつも「最後までやり抜くんじゃ」「倒れたら、薩摩に帰ってこい」と激励する展開には、視聴者からの感動の声が上がったという。

 ――女優・俳優たちが見せ、話題となったグッドアドリブを紹介してきた。ここまでに挙げた演技を、見てみたいと思った方も多いのではないだろうか。もし気になった作品があれば、ぜひご覧になっていただきたい。<文/後藤拓也(A4studio)>
1
2
おすすめ記事