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幼少のころ食べた「挽き肉のすき焼き」に貧しくとも感じた母親の愛情

 こわもての市力さんの目に、涙が浮かぶ。 「俺、ずっとすき焼きは挽き肉だと思ってて、中学のとき、友達の家で“本物”のすき焼きを初めて食べたんです。それで、『これ、なんの料理?』って聞いたら、その家族に笑われてね。母親にこの話をしたら泣いてましたよ。  でも、大人になって本物の牛のすき焼きを食べても、やっぱり俺にとってのすき焼きは、挽き肉。どんなツラいことがあってもそれを食べると元気になる。だから、これが俺の大好物なんだと胸張って言えるんです」 ★市力さんの貧困川柳『挽き肉と 甘い醬油の 母の味』 ― [泣ける貧困飯]を再現 ―
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