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安田大サーカスのクロちゃん、実は“愛されキャラ”!? ゲスエピソードから読み解く

 お笑いグループ「安田大サーカス」のボケ担当・クロちゃんが“ゲスキャラ”としてブレイク中だ。  火がついたきっかけは、バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)。特に昨年10月から12月にかけて同番組内で放送された「MONSTER HOUSE」という企画で、ブレイクに拍車がかかった形となった。リアリティ番組『テラスハウス』(フジテレビ系)のパロディで、シェアハウスで一緒に過ごす男女たちの恋愛にスポットが当てられたが、話題になったのはクロちゃんの奇行ばかりだった。  恐ろしいのは、二股くらいならばまだまだ序の口と言えてしまうところである。自撮りと見せかけて女性メンバーを盗撮したり、女性メンバーの使用済みグラスを舐め回したり、プロポーズ用の指輪を2人の女性メンバーに流用したり……と、やりたい放題のクロちゃんに対して怒りを覚えた視聴者は数知れずだろう。  事実、編集部が実施した今年の「第28回 男が選ぶ[好きな男・嫌いな男]」においても、クロちゃんは昨年の圏外から一気にランクアップして“嫌いな男”の4位に名を連ねている。  ただ、“憎しみは愛情の裏返し”なんて表現があるように、「もしかしたらクロちゃんは愛されているのではないか」と思えてしまうようなエピソードも少なくない。

深夜の遊園地に“リアルモンスター”降臨で大パニック

 前述したMONSTER HOUSEの最終回は後半だけ生放送という構成で、クロちゃんの身勝手な言動の数々を許せるか・許せないか、視聴者がデータ放送で投票する企画が行われた。  結果は案の定「許せない」が95%となり、クロちゃんは東京のとしまえん遊園地に“収監”されることに。その様子は入場無料で一般公開され、夜中にも関わらず、多数の見物客が押し寄せた。  もっとも、警察が出動するほどの騒ぎになってしまったため公開はすぐに中止されたのだが、この事件はクロちゃんという“リアルモンスター”を一目見たいと思う人々が、それだけ大勢いたことの証だろう。

ドッキリ企画で保身のため後輩を“売人”呼ばわり

 次は、2016年10月に放送された『芸能人が本気で考えた!ドッキリさせちゃうぞGP』(フジテレビ系)での話だ。  後輩芸人が持っていた“ヤバイDVD”に興味を示し、「1回先生が預かっとく」と受け取ったクロちゃんは、偽物の警察官から路上で職務質問を受ける。実はDVDの中身は単なる絶景映像なのだが、このままでは捕まると本気で恐れたクロちゃんは、後輩芸人に「(DVDをクロちゃんの荷物の中に)お前が入れたんだよな!」「お前が仕組んだって言えよ!」などとLINEを連投した。  さらには警察官との会話のなかで後輩芸人のことを“売人”呼ばわりするなど、とにかく責任逃れに必死なクロちゃんに対し、番組出演者からは「最低」との声。とはいえ、自分がもしも同じ状況に置かれたら、果たして保身に走らずにいられるだろうか。クロちゃんの人間臭すぎる一面に、ついつい共感してしまった視聴者もゼロではないのでは?

Twitterで食生活の改善をアピールするも、現実は…

 いくらモンスター扱いされようがクロちゃんとて一人の人間であり、昨年1月に放送の医療バラエティ番組『名医のTHE太鼓判!』(TBS系)では“2型糖尿病”と診断されてしまっている。  これを受け、医師の森田豊氏の指導のもと食生活の改善に挑んだクロちゃん。Twitterではサラダの写真を添えて「米そんな欲しくねーから抜くしん!」と宣言するなど、意外にも自分を律している様子だった。  しかし同年2月、「ラム肉と野菜だけたっぷり食べるしん!」というクロちゃんのツイートを怪しみ、本当は米も食べているのではと疑った森田氏は、なんとクロちゃんが足を運んだラム肉の店に突撃。店員から「シャリ(ご飯)も小さい握りサイズで三つ食べていた」という証言を引き出したのだ。  自分の身を案じてくれる医師をも騙そうとするクロちゃんの姿勢には感心できないが、一応は“小さい握りサイズで三つ”だけに我慢していたあたり、少しは可愛げもある?
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アンケ協力してくれたTwitterユーザーたちへの“裏切り”
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