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パチンコの広告規制はなぜ厳しすぎるのか?

パチンコ雑誌では「高設定」も禁句に!?


──とはいえ、警察庁は’11年と’12年にことこまかな通達を出すほど、パチンコ屋の広告にはナーバスになってるんですよね。

POKKA吉田:この業界では、「玉を出します」と直接的には広告打てないぶん、「ビッグウェーブが来る!」なんて言い方したり、設定6を匂わせるための表現も数多くありましたね。そんなところに東日本大震災が起きたわけですから、「なんつー広告してるんや」っていう世間からのバッシングが重なり、警察庁としてももうそろそろええ加減にしろよって話になって、あの通達が出たんです。

木曽崇:その結果として、パチンコ業界の広告は、今は過剰規制になっちゃってて、わけわかんない。全部、「疑いがある」「可能性がある」って、あらゆる広告表現を規制しちゃってるんだけど、他の業界と比べたら異常だよ。だって「7という数字は使ってはいけない」とか「数字を重ねて使ってはいけない」とか。なんなのそれって首をかしげちゃう世界だから。

POKKA吉田:昭和のパチンコ屋は縁起をかついで、「死ぬ」と「苦しい」に通じる4と9を忌み番号にして避けてたんですよ。1、2、3番台が並んでいて、その隣は5番台だったんやから。今やもうそんなん無理やんね。7もダメ、6もダメとなったら、1、2、3、5、8しか使えなくなる(笑)。

──そういう業界に忖度しているパチンコ雑誌の表現も奮ってますよ。ライターが都内のパチンコ店で実戦するという記事を見たんですが、「ベルの出現回数が何回でチャンスゾーンの突入率も高いから、夕方5時の段階で設定●を確信した」って、たぶん「設定6」の部分が伏せ字になってるんです。他のページでも、「前日出てなかった台の●設定上げ狙い」って、「高設定」を伏せ字処理。AVの「女子●生」かよと(笑)。

木曽崇:僕はどちらかというと、各業界ごとの広告規制基準の差異が気になりますね。特に僕はカジノ屋なので、自分たちの産業はこれだけの広告規制を受けてます。だけど、少なくとも同じギャンブルである公営競技に関しては、同じルールが適用されなきゃおかしいでしょう。公営競技なんて、日本では法律上まさに賭博であるにもかかわらず、ものすごい広告を打ってるじゃないすか。一方で、賭博以下の射幸性であると位置付けられているパチンコは、さきほども言ったようにえらい広告規制を食らってる。同じく賭博として合法化されたカジノはほぼ広告しちゃいけないって言われてる。

POKKA吉田:公営競技は広告制限がないから好き勝手やってますよね。パチンコだったら完全にアウトな言い方や表現の広告がバンバン出てる。それと、公営競技では昔から、買い目を教えてくれる予想屋さんっているじゃん。「こんなに当たるなんて!」とかってスポーツ紙に広告打ってるやん。俺、若い頃に大阪の競馬の予想屋の面接を受けたことがあるんやけど、実は仕事のほとんどが「当たんねえじゃねえか!」って怒ってる客へのクレーム対応なんだって。あんなんでも広告出せるんですよ。でもあれを違法にするなら、レース場に行くと200円くらいで買い目を教えてくれる予想屋のおっさんは、どうなのか。中央競馬を除いた公営競技は、買い目を教えてくれる人はみんな場内にいるからね。広告出してる予想屋と、場内の予想屋とどう違うねんって言ったら、法律のたてつけは難しいよ。相手がマスなのか現場なのかだけの違いでしょ。少人数に対してやるぶんには合法やけど、マスが相手やったら違法だって、そんなんややこしいよ。

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なんでカジノだけこんなに厳しくされなくちゃいけないんだ

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