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パチンコの広告規制はなぜ厳しすぎるのか?



──公営競技の予想屋の存在意義ってなんなんでしょう?

POKKA吉田:『男はつらいよ』の寅さんみたいに口上がうまくてさ、ずーっと聞いちゃうんだよ。「そっから、私の言ってる買い目がほしい人は200円!」って。そこで人がワァ~と集まってくるのは、おもしろい光景ですよ。

木曽崇:それ自体がエンターテイメント。ガマの油を売るのと一緒だよな(笑)。

POKKA吉田:たぶん予想の中身よりも、口上にお金を払ってる。テキ屋と一緒だよね。でも、もしも一律ギャンブルの広告がダメだとなると、こうした日本の文化は浸食されていくだろうね。

木曽崇:僕の立場としては、なんでカジノだけこんなに厳しくされなくちゃいけないんだと言い続けていくしかない。広告を規制するにしても解禁するにしても、ギャンブル関連の全業種を対象にして論議すべきだというのが、僕のスタンス。公営競技は、マスコミ側の自主規制はあるんだけど、基本的に彼ら自身の業界側の規制ってないんです。彼らはもともと役所の人たちだから、自分たちが規制される立場だと思ってないところがあるんですよね。

POKKA吉田:制限をつけるっつうなら、手法はいっぱいあるんだよね。たとえばIRにしてもパチンコにしても、許された範囲のなかでは看板も出していいとか。パチンコ屋の場合は営業許可の要件があるんだから、その要件内は立て看板を出してもいいけど、そこから出たら違法だぞーみたいなんはありやとは思う。

木曽崇:カジノは、外国人を対象とするものを除いて整備区域という指定された区域のなかでしか看板やポスターを貼れないというルールなんですよね。その一方で、ギャンブル等依存症対策基本法下で、各公営競技がいろいろプレゼンしてるわけですよ、われわれはギャンブル依存症の対策としてこういうことやってます、って。

POKKA吉田:パチンコ業界には広告協議会っていう業界団体があって、2011年、2012年の警察庁通達を軸に自主的にガイドラインを作ってます。そういうところで、「依存症対策として、こういう広告をこういう媒体にこんだけのマス相手にやっちゃダメだよね」ってルールを作ってしっかり守っていくというのが、法改正や条例改正よりも、業界の統制的にはいちばん手っ取り早いと思います。

──そういうのが広告規制の健全なゴールのシナリオになりそうですね。

POKKA吉田:そうなったらいいなって話やけど、なにしろ集まってる連中というのが、多くはもともとチキンレースの参加者やから、どうなることか……。

 これからのパチンコ業界、引いてはギャンブル業界を巡る広告規制はどうなっていくのだろうか。依存症対策と共に避けては通れない問題ではあるが……

取材・文・構成/野中ツトム、松嶋千春(清談社)

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