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新井浩文が呼んだ派遣型マッサージを体験取材。危険な派遣型を選ぶ女性たちの事情

なぜ派遣マッサージ店で働くのか?

 昼間は歯科衛生士として働き、夜は週1~2日、派遣マッサージ店で働く業界歴3年の彩香さん(仮名・20代)はこう語る。 「最初は店舗型で働いていましたが、酔っぱらいのお客さんが多かったので1年半前から派遣型で働くようになりました。店舗の場合は部屋の掃除や電話応対など雑用もあって大変なのに、派遣よりもお給料が安く嫌気がさして……」  店舗型と派遣型ではどのくらい給料が違ってくるのだろうか。 「ウチの店の場合だと、90分1万5000円の料金のうち、取り分は『セラピスト6対店4』(指名料やオプション代は全額セラピストがもらえる)ですが、店舗では4割しか私に入りませんでした。大体どこも同じような相場だと思います。だから店舗型から派遣型に流れるセラピストが多いんです」  彩香さんが働く店でも、基本的に裏オプの存在が明るみに出ることはないという。 「ウチは店長が厳しいから裏オプは無理だと思います。ネットに『この女はヤレた』とか投稿されると困りますから。裏オプを求めてくる人はいるけど、断れば大抵諦めてくれます。でもなかには、ヌキの交渉を断ったらいきなり自慰を見せられたってコもいますけどね」  これらのセラピストの証言を踏まえた上で、某大手マッサージ店に話を聞いてみると……。 「ウチでは性的なサービスは一切やっていません。必ず最初に同意書に署名していただいています。派遣先はシティホテルやお客さまの自宅で、ラブホテルやブティックホテルには派遣しません。新井さんの事件以来、『むちゃなことをすると捕まる』という認識がお客さまの間でも広がっているので、女性は安心して働けているようです」  同店に給与体系なども確認したが、彩香さんに聞いた内容と同程度だった。  しかし、マッサージ店の多くは、ホームページ上でセラピストの写真を煽情的に掲載していることも事実。ある意味、男性客がセラピストに対して多少なりとも性的なものを連想するのも疑いのない事実だ。実際、前出の店も胸元が開いた制服を採用しており、それについて質すと「着替えの手間や負担がなくて(女のコには)いいでしょう?」と言う。 マッサージ

健全店を装った本番アリの違法店も

 一方で、普段からマッサージ店に足繁く通っているある男性客は、健全店を装ったいわゆる“ヌキ店”は普通に存在するという。 「健全店を謳っている店の中には、初見客でもヌイてくれたり、『2回目ルール』(2回目の来店から手コキなどを受けられる)を採用しているところもあります。お店選びさえ間違えなければ、簡単に“アタリのコ”を引くことが可能。実際、風俗よりもエステで働いているコのほうが断然かわいいんです」
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健全なマッサージ店が“違法店”の隠れ蓑に
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