新井浩文が呼んだ派遣型マッサージを体験取材。危険な派遣型を選ぶ女性たちの事情
同様に、『裏オプ~JKビジネスを天国と呼ぶ“女子高生”12人の生告白』(大洋図書)の著者で、風俗に詳しいライターの高木瑞穂氏も業界の裏側をこう解説する。
「聞き取りによるのですが、派遣は5割、店舗は3割くらいの割合で裏オプはあります。女性に自慰を見てもらえるということであれば8割はあるでしょう。自慰は基本的に無料、手コキで3000~5000円、フェラや本番は1万円からが相場です」
一見、健全なマッサージ店でも風俗店や“違法店”の隠れみのになっているケースもあるという。
「デリヘル店の中には、同じ従業員女性を使って派遣マッサージを営む“二毛作”形態の店があります。その場合は、手コキが基本で、裏オプでフェラや本番とエスカレートしていくようです」
取材を進めていくなかで、表向きは健全店を装いつつも裏では性的サービスを行っている“違法店”の店長に話を聞くことができた。
「ウチの店では、原則、女のコには『ヌキはナシ』と伝えています。店に在籍しているコのなかには、有資格者として誇りを持ってマッサージをしている人もいますからね。ただ、ウチもそうですが、ホームページに『性的サービスは行っていません』なんて書いてる店はほとんど建前だけだと思いますよ」
事実、この店長はセラピストに性的サービスのレクチャーなども行っているという。
「もしお客さんに『ちょっと舐めてよ』『ヤラせてよ』と要求されてどうしようもないときは、『一回イカせれば気が済むから、なんとか早くイカせろ』と伝えています。すぐ終わるハンドテクなど、そういう“危機管理”を知っておくことも大事なんです」
こうした性的サービスを多くの女性が拒絶するのかと思いきや、そうとも限らないようなのだ。
「ウチの店には、昼間は普通のOLで、夜だけバイトしに来ているコもいます。まったく未経験でも、『意外と平気~』『ちょろいっす!』みたいな感じで慣れていくコも多い。裏オプでガッポリ稼いですぐやめるコもいます」
マッサージ=性的な店、と考える人は多いが、そこで強要、裏オプなどを受ければ違法となる可能性もあることを忘れてはならない。
<取材・文/週刊SPA!編集部 協力/清談社>
― 派遣型マッサージ嬢の怒り ―
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