更新日:2019年03月21日 16:15
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自主規制のパチスロ6号機導入が遅々として進まないのは警察のせい?

型式試験が変わらないのは、警察が規則改正の手間を惜しむから?

──以前の対談時から相変わらず、型式試験に通る台は少ないままなのでしょうか? POKKA吉田:パチンコ・パチスロの型式試験では、一定時間の出玉性能を見る試射試験をやるのね。でもそうやって実確率を見ようとすると、本来技術上の規格に適合した設計になっていても、ハズレ値は絶対に出てくるんですよ。そのおかげで適正な機械が試験に落とされる結果になるし、逆もしかりで、設計が規格に適合してなくてもたまたま通る、って可能性もゼロではないのよ。 つまり、いまの型式試験は、不適切な機械が世に出る可能性をゼロにしないどころか、適正な機械を世に出にくくしているわけ。さらにひとつ疑問なのは、技術上の規格っていうのものを法令で定められていて、行政から委託を受けた業者なりなんなりが試験をするっていうときに、その試験方法を申請者に教えない業種って、ほかにある? 車や建築業界だったらふつう教えるでしょ。 木曽崇:どうなんだろうな~。カジノの業界では教えることが多い。カジノの場合は技術試験であって、パチンコの出玉のような性能試験ではないので。パチンコの場合は確率論上、出玉性能を証明できないから一定時間打ち続けるという性能試験が必要になるけど、カジノのスロットマシーンは原則、確率論上きちっと出玉性能が全部同じなのでそういった性能試験がないんですよ。 POKKA吉田:警察側の言い分としては「お前ら、試験方法を教えたらズルするだろ?」ってことなんやろうけど、ただ、俺が思うに試験方法を教えてズルされるんやったら、その試験方法が悪いわ。その都度規則から変えるなりして対応したらええっつう話じゃないの。 ──ズルされるからっていう理由だけで、規則や試験方法を変えないんでしょうか。 POKKA吉田:技術上の規格の解釈基準ぐらいなら、課長決済でいつでも改正できるけど、規則改正まで行くと、警察は嫌がるんだよね。警察庁長官まで話をあげて、国家公安委員会のハンコまで必要になるから、それは大掛かりや、言うわけ。国会も通さへんのに、そんなもん大掛かりでもなんでもない話やねんけどな。信用してへんから厳しい規則に改正しました、それにのっとって厳しい試験にしました、その試験内容は具体的にこうです、っていうのが本来正解のはずやねん。警察がエライ人まで話を通さんでもちょこちょこ好き勝手できる余地を残してる今っていうのは、行政の有り様として正しいとは思えないね。
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射幸性の抑制がギャンブル依存症対策になると警察も思ってない
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