自主規制のパチスロ6号機導入が遅々として進まないのは警察のせい?
POKKA吉田&木曽崇のギャンブル放談<11>
ぱちんこジャーナリスト・POKKA吉田氏とカジノ研究家の木曽崇氏がギャンブルをキーワードに言いたい放題しゃべりまくり、斬りまくる『POKKA吉田&木曽崇のギャンブル放談』。第5回で取り上げた当時は業界としても押せ押せムードだったパチスロ6号機だが、その後は市場への流通が滞り、高射幸機からの切替えは足踏み状態が続く。そんな6号機を取り巻く現状について改めて語ってもらった。
──昨年4月、全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連=パチンコホールの業界団体)は、「高射幸性パチスロ機の設置比率を’19年1月31日までに設置台数の15%以下にする」という自主規制を打ち出していましたが、その後、半年足らずで期日の延期に追い込まれました。射幸性を抑制した新規則機であるパチスロ6号機の導入が、なかなか進んでいないようですが、何が理由なのでしょうか。
POKKA吉田:そもそも6号機の型式適合台数が少なくて販売台数が伸びないということと、もうひとつはお店側の事情だよね。年間に新台を1台でも買うことができる体力を持っているお店って、そんなにないのよ。そういう店が台替え入替をするとき、本当は6号機の中古がほしいけど、タマが出回っていない以上、中古の5.5号機とか5.9号機に入れ替えせざるをえない。
だけどこういう経過措置の機械には、必ず撤去期限があって、同じ台を2年3年使わないとやっていけない体力の店にとってはしんどいわけ。つまり、全日遊連がこの15%の自主規制ルールを維持しようとしても、それは法律上の規制ではないから、「全日遊連にはもうついていけない」と傘下組合から脱退する店や、あるいは廃業する店が出てくる。
そういう事態になるわけにはいかないので、「延期します」って話になった。今後は、6号機の市場への供給状況を見ながら、あらためて期限を設けるかどうか等も検討していくことになるよ。
木曽崇:全日遊連の自主規制ルールだと、高射幸性回胴式遊技機の設置比率は’19年1月末に15%、’20年1月末に5%、’21年1月は経過措置が終わってゼロにするっていう話だったよね。
POKKA吉田:’21年1月末時点でゼロにするっていうのは法律上の義務だから、放っておいても高射幸性の台は消えるよ。残したら違法やし。15%、5%はあくまで自主規制なんだけど、これが今年も延期がずるずる続くようなら、自然減に任せる以外になくなっちゃう。
6号機の新台を入れられないホール側の事情
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