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野放し状態のパチンコ・ユーチューバーと広告規制問題

POKKA吉田&木曽崇のギャンブル放談<10>

ホール内での動画撮影を巡っては、今後も議論が深まりそうである

 ぱちんこジャーナリスト・POKKA吉田氏とカジノ研究家の木曽崇氏が、ギャンブルをキーワードに言いたい放題しゃべりまくり、斬りまくるこの対談。今年2月に北海道のパチンコホールで起きたツイキャスを巡るひと悶着をフックに、今回はユーチューバー・パチンコライターなどの動画配信ビジネスをさらに深くぶった切っていく。

結局、野放し状態なユーチューバー・ツイキャス主

──2月8日に旭川方面遊技事業協同組合が、傘下の組合員ホール宛に出した通達「不審人物のツイキャス生配信による迷惑行為について」が注目されました。北海道内のホールを回っていたというこの不審人物は、三脚にスマホを固定して、プレイ中の盤面をツイキャスで動画配信していたそうです。これを「迷惑行為だ」と断定したうえで、その通達は、「店側の許可の有無にかかわらず、生配信は組合の自主規制に違反する」とまで踏み込んでいました。こういったツイキャスやユーチューブでの動画生配信というものは、全国的にアウトな流れになっていくんでしょうか? POKKA吉田:店側が「店内での撮影は禁止です」と言うのは時代に逆行してるよ。ユーチューバーとかじゃなくても、プレミア映像をスマホで記念撮影して喜んでいる一般のお客さんはすげえいるからね。それを全国的に規制するという方向にはならないやろね。 木曽崇:旭川の件は、あくまでも地域遊協が自主規制として出したものであって、全国的に広がるような話ではないよね。第三者がやっていることに対して、法律で規制をかけたり警察が指導していくっていう動きにはなりにくいんですよ。 POKKA吉田:広告宣伝規制違反って罰則も刑事責任も無いから、ガサ入れもできないし行政処分しか打てないの。風営法16条の解釈を拡大させたとしても、少ない手柄のためにわざわざ口座のやりとりを調べて第三者かどうか特定するなんて、めんどくさすぎるでしょう。 木曽崇:とある古参の著名パチンコライターは、今回のツイキャス主のような「フリー演者」について嘆いていましたね。野良でやってるユーチューバー的な人と違って、パチンコライターとしてどっかの組織に所属しているような人には一定基準の自主規制がかかってるわけで。「ルールを統一してほしい」「フリー演者業界に秩序は生まれるのか」という趣旨の主張をしていますね。僕の感想としては、「仲間内ルールがあるなかで、抜け駆けするやつは嫌だ」って話なのかなと思ってツイートを見てましたけど。どうしても法律上縛れないものに対して、なんとなく自主規制を守らなきゃいけない状況にある人にとっては、守ってない人をどうにかしようやって話にしかならんなーっていうところ。 POKKA吉田:当たり前だけど、仲間内ルールは、仲間内じゃない人は守らへんもんね。ルールってのはそれを守れる人間が集まってつくるもんだから。だけど世間に勘違いしてほしくないのは、こんなのは、パチンコ業界の話でも広告宣伝の話でもないわってこと。旭川の組合が出した通達もそうでしょ。自主規制を守らない一部の店と大多数の守る店があるという話であって、そんなものはパチンコ業界に関係ないんですよ。そういう仲間内の話を、さも業界全体の話のように言う人が多いんだけど、その手の物言いはほとんどが業界の話じゃないの。ネットの生番組に出ると、「今後の広告宣伝規制はどうなる」っていう質問コメントがくるんやけど、俺は関心がないから知らん! って言うのよ、いつも。
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