森田さんが新人に悩まされているのはそれだけではない。新人が学生気分なのは恋愛に関してもだそう。 「妙に社内恋愛が多いんです。まあそれは問題ないとしても、休憩中に告白したり、バレンタインにチョコを配ったりとお前ら中学生かよ！　と思うことも。しまいには『森田さんって、◯◯さんと仲良いんですよね？ あの人、紹介してほしいんですけれど……』と、合コンのセッティングを頼まれたこともあります。完全に学校と勘違いしてます。 　あとは、僕が喫煙所にいたら、女子社員が急に近寄ってきて『今日このあと暇ですか？　飲みに行きません？』と誘ってこられたこともありますね。僕は今まで社内でくっついて面倒臭くなっている奴らをたくさん見てきたので、基本社内の女子と恋愛はしたくないのですが、今の若い子達ってそういう感覚はないんですかね？　てか、上司に対してそんな気軽に飲みに誘うのもどうかと……」 　平成元年生まれの森田さんですら戸惑う、最近の新人達に、我々はどう対応するのが正解なのだろうか。〈取材・文／カワノアユミ〉 ― シリーズ・モンスター新入社員録 ―
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』（イーストプレス）が発売中。X（旧Twitter）：＠ayumikawano