仕事

課長300人に聞いた「一番の悩み」は? 2位は部下の管理、1位は…

プレイングマネジャーで後手になると最悪降格も?

 新制度導入による混乱も予想されるなか、部下の管理を誤ると「短期間でまた“平社員に降格”も十分ありえる話」と語るのは産業医の大室正志氏だ。 「人事評価として、上司のみならず部下や同僚、場合によっては顧客も含む周りの関係者が対象者の仕事ぶりや行動を評価する『360度評価』を導入する企業が増えています。主に課長以上の管理職を対象とした評価制度で、例えば不満がたまった部下が、『ウチの上司は不適任だ!』と“マイナス評価”をつけることも考えられます。『バツが3つたまったら降格』なんて企業もあるほどです」  これからの管理職はプレイングマネジャーとして数字を残すだけではなく、きめ細やかな管理が求められるのだ。 「企業には管理職の教育やマニュアルは存在せず、『目で見て盗んで覚えろ』という企業が多い。だから昇進したばかりの管理職は悩み、最悪の場合はうつ化する人も多いんですよ」(大室氏)  さらにハラスメントの波も押し寄せ、前途多難なこれからの管理職。昇進したことで、新たなトラブル、悩みは尽きないようだ。 【平田純一氏】 社会保険労務士。「いしまる事務所」代表。主に中小企業を担当する行政書士、社労士でありながら、総合格闘技のプロ選手としても活躍している 【大室正志氏】 産業医。ジョンソン・エンド・ジョンソンでの統括産業医を経験し、現職。大手からベンチャー企業まで約30社を担当している ― [はじめての管理職]読本 ―
1
2
おすすめ記事