R-30

課長300人の一番の不満は「仕事量が多すぎる」部下を帰らせ隠れ残業する実態…

 経営陣と一般社員を繫ぐポスト、管理職。4月1日から実施された「働き方改革」や、「プレイングマネジャー化」など、受難の時代を迎えている管理職の悩み&解決法を具体的に解説! 今回は「時間管理」について。

イラスト/市橋俊介

部下を帰らせ自分は隠れ残業。とにかく仕事量が多すぎる!


「課長なのに休日出勤が多く、部下の管理もできない!!」(田中純一さん・仮名・42歳)

 田中さんの嘆きのように、先輩課長300人アンケートの結果で最も多かったのは「仕事量が多すぎる」(162人)だった。

Q1 課長職に就いてから、一番悩んだことは?(複数回答可)
※対象/現在、課長クラス(課長・室長・マネジャー)の役職に就く、30~50代の男性300人(調査は3月18日~22日)
162人 仕事量が多すぎる
145人 部下が言うことを聞かない
132人 ハラスメント問題
111人 上司と部下の板挟み
98人  労働時間・有休の管理
76人  メンタル問題
55人  給料が安い
18人  その他

 寄せられたコメントも「数字も管理も求められ、残業と休日出勤が当たり前」(43歳・医療機器営業)など悲痛な声がほとんどだが、社会保険労務士の平田純一氏は「4月から時間外労働の上限規制が導入され、事態はより悪化する」と警鐘を鳴らす。

「残業が月45時間までと表向きには規制されるため、今後は実際の残業時間よりも少ない時間を打刻・申告させる偽装行為『残業隠し』が増えそうです。ただ、新任の管理職はそんなお願いは難しく、自身で大量の仕事を抱える人も増えるでしょう」

 この悲惨な未来の対処法に、人材コンサルタントの午堂登紀雄氏は“課長でできる範囲の業務の削減”を勧める。

「まだまだ日本には旧体質のビジネス業務が多い。業務日報、不要な会議をまず削る。さらに業務報告は、メールやビジネス向けチャットで流行中の『Slack(スラック)』などを使うことで、外出中でも待ち時間なくやり取りできるようにする。無駄の見直しが必須です」

残業

部下の業務量の見直しも


 管理職にも少し慣れてきたら、部下の業務の再配分を。

「部下に自分の能力に合わせた仕事を与えて、雑務などは格安の“クラウドワークス”を使ったアウトソーシングを取り入れるのも一つの手段です。チームとしての能率が上がったら、自分の現場仕事はすべて任せるよう心掛けてみてください」

 管理職の改革が、自分も部下も救うことになる。

<解決の心得>
・不要な業務を見極め無駄をとにかく削る
・クラウドワークスや最新ツールも使う
・部下の能力を判断し仕事の再配分をする

【平田純一氏】
社会保険労務士。「いしまる事務所」代表。主に中小企業を担当する行政書士、社労士でありながら、総合格闘技のプロ選手としても活躍している

【午堂登紀雄氏】
人材コンサルタント。不動産コンサルや教育関連事業、講演活動など多岐にわたって活躍。『年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人』など著書多数

取材・文/週刊SPA!編集部
― [はじめての管理職]読本 ―





おすすめ記事