中日ドラゴンズ名勝負ベスト5。星野&落合の黄金期を懐かしむ
主砲・ウッズ、痛烈一閃! 敵地東京ドームで歓喜の胴上げ!! 2006年10月10日 対読売ジャイアンツ戦(9-3)
53年ぶり日本一へ執念の完全継投! 2007年11月1日 対北海道日本ハムファイターズ戦(1-0)
この前年に1勝4敗で日本一を許してしまった北海道日本ハムファイターズと再び日本シリーズで激突。だが、この年の中日は第4戦を終わって3勝1敗と逆に日本一へ王手をかけていた。本拠地・ナゴヤドームで迎えた運命の第5戦で、崖っぷちの日ハムは絶対的エース・ダルビッシュ有を先発に立てる。このダルビッシュから中日打線は2回裏に7番・平田良介の犠飛で1点を先制。しかしダルビッシュの力投の前にこれ以降、追加点が奪えない。 それでもこの1点を中日の先発・山井大介がダルビッシュを上回る快投で必死に守っていく。8回を終わって1人のランナーも許さないパーフェクトピッチングを展開していたのだ。日本シリーズ史上初の完全試合なるか!9回表の中日最後の守りに熱い視線が注がれていた。 だが、そのマウンドに山井の姿はなかった。中日ベンチはシーズンからの戦い方を貫き、守護神・岩瀬仁紀に最後を託したのだ。期待に応え、岩瀬は日ハム打線を三者凡退に仕留める。継投したことで参考記録扱いながら、ここにどちらも史上初となる日本シリーズでの完全試合、そして完全試合での日本一が達成されたのである。本拠地・ナゴヤドームでの歓喜の胴上げ。それは中日にとっては1954年以来、実に53年ぶりの日本一でもあった。 2011年の落合監督退任以降、長らく低迷が続いている中日ドラゴンズ。だが、与田剛新監督を迎えた今季は開幕からしぶとい戦いを見せている。新時代“令和”での復活に期待したい。<文/上杉純也>
1
2
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ