相方である堤下敦の人身事故による活動休止期間に、自虐で笑いを取り一躍ひねくれ芸人としての地位を確立したのが、インパルスの板倉俊之だ。

いまだ！
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— 板倉俊之 (@itazuratoshiyuk) 2019年3月8日

　堤下の活動休止期間中、当然ピンでのテレビ出演がメインとなった板倉。世間でもその境遇に同情する声が多かったが、次第に相方の不祥事でさえも笑いに変える持ち前の自虐センスと、ひねくれながらも笑える芸風が人気を呼び“ひねくれ芸人”としてブレイクした。 　人気深夜番組『ゴッドタン』（テレビ東京系）に出演した際には、「ワイプに抜かれようと必死で机が揺れるほど頷いている奴はヤってる（番組に媚を売っている）」、「ワイプ自体いらないと思うんですよ」と芸人のみならずバラエティ界の常識にまで毒づき、共感の声が多くあがった。 　最後に紹介するのは、ここまでのひねくれ芸人とは一線を画す、独特のひねくれ方で悟りの境地を開いたと言っても過言ではない、平成ノブシコブシの徳井健太だ。

嘘つけ、悲しいなんて思ってないだろ @AbemaTV で視聴中 https://t.co/2F90Q1Ux3P #平成最後にありがとう

— 平成ノブシコブシ徳井 (@nagomigozen) 2019年4月30日

　イケイケのテンションで前に出る相方・吉村崇の陰に隠れ、ひねくれていった徳井。過去には吉村に「非常に難しい人。あまのじゃくで、例えば、一緒に戦っていたはずなのに、なぜか相方に刺されたりする。サイコロみたいで、いまだに何の数字が出るか読めない」と言われていたほど、気難しい性格をしているようだ。 　そんな徳井だが、『ゴッドタン』の「腐り芸人セラピー」という企画に出演した際、ひねくれすぎて自分、果ては同じひねくれ芸人たちに達観し悟ったような発言をしていた。共に出演した板倉や岩井の腐りを受け止め「本当は『売れたい』って言いたいんだと思うけど、いろいろなものが邪魔して言えないだけ」など核心を突いた発言で、彼らの心の氷を溶かしていく姿が、「菩薩のようだ」と視聴者から大きな支持を集めたようだ。 　――良い言い方をすれば、自分に正直な発言を続けているとも言えるひねくれ芸人たち。その真っ直ぐさや視聴者の気持ちを代弁してくれる姿に共感して、どこか心がスッキリする人も多いのではないだろうか？ 　今後、規制が強くなっていくバラエティ業界で、彼らのようなひねくれ芸人たちが、どのような立ち回りをし、活躍していくのかに注目していきたい。＜文／A4studio＞