ところで、メンヘラ女子は自分がメンヘラであることを認識しているのか？　 「気づいていないと思います。気づいているということは自分を客観視できているということなので。『私メンヘラだから〜（笑）』とか言っている人はガチメンヘラではない『ファッションメンヘラ』だと思っています」 　せっかくできた彼女。できれば別れず長く付き合っていきたい。誰もがそう思うハズだ。メンヘラ女子と上手に付き合う方法について永瀬氏はこう語る。 「もしも相手の異変に気づいて『こいつはメンヘラだ』と思ってしまうと、途端に行動のなにもかもにウンザリしてしまいます。『こいつはメンヘラではない。ちょっと変わったおちゃめさんだ』と変換すれば、愛しく思えてきます」 　とはいえ、限界はある。いざメンヘラ女子と別れようとしても、ひと悶着あることは想像にかたくない。では、メンヘラ女子と円満に別れる方法はあるのか？ 「自分からフッちゃったりすると、こじれる危険性が高いので、相手から別れを切り出してもらうのがいいんじゃないですかね。たとえば、目の前で屁をこいたりゲップしたり（笑）。でも、別れるためにあまりにも適当な態度を取りすぎると怒りを買うのでやめた方がいいかも。メンヘラ女子は基本的に依存体質だと思うので、フラれる時は意外とあっさりしていますよ。屁もゲップも受け入れてくれたら、それはもうそのまま結婚していいかもしれません」 　最後に永瀬氏はメンヘラ女子と付き合っている人に対してこうアドバイスをする。 「まずはなにが起きても動じない大きな心を持ちましょう。そしてメンヘラ女子を愛で包み込んであげてください。メンヘラ女子と付き合うのは自分の運命であり、自分の才能でもありますから。もしも彼女が刃物を持ち出したら……落ち着いて、ほら、携帯電話を持っているでしょう？ それで『110』と入れればとりあえずどうにかなります。刺された後だったら『119』の方がいいかもしれません。みなさんも良きメンヘラライフを！」＜取材・文／水野高輝（ミセル）＞