更新日:2023年03月21日 16:05
恋愛・結婚

ラブホの絶滅危惧アイテム“オーロラバス”を渋谷・円山町で堪能/文筆家・古谷経衡

 さて、もはや設備投資のまったく必要のない入浴剤ビュッフェに取って代わられた気配があるものの、重厚なつくりの『LALA』に於ける浴槽の七変化には目を見張るものがある。

赤、青、緑へと移り変わるレインボージャグジーを順に撮影

 ともあれ、この「貴重な」レインボージャグジーも、現在の設備が故障するまでの年限で体験できるものと推量され、以降は設備コストに依存することのない「入浴剤ビュッフェ」方式に移り変わっていくことが予想される。そのまえに、レインボージャグジーを体験したい方は、ぜひ渋谷『LALA』への入館をお勧めしたい。 ラブホテルQ&A Q ラブホテルには大変興味があるのですが、独りだと緊張してはいることができません。どうしたらよいですか(25歳、会社員、男性、東京都)。 A すべての人類はみな、独りラブホ童貞だったわけですから、恐るるに足りません。きっと質問者様は、ラブホテルというのは男女のアベックが入るもので、独りで入館するとフロントのおばちゃんに警戒のまなざしで見られることを恐れて緊張なすっているんでしょう。その気持ちはよくわかります。よくわかりますが、独りラブホ道を極めるためにはまずこの第一関門の突破が必須です。  ご懸念の通り、ラブホテルというのはほとんどの場合、男女のアベックが連なって入館するものですから、男が一人でフロントに行くと、ほぼ85%の確率で「お一人ですか? 後からお連れ様はいらっしゃいますか?」と質問されます。つまりデリヘル嬢とかコールガールを後から部屋に呼ぶんですよね? と念押しされるのです。  毅然として、「独りでの利用です。後から誰も来ません」と言い張りましょう。筆者など、一度、フロントのおばちゃんから「あのう、お一人でのご利用で…何かの撮影ですか?」と警戒されたことがあるのですが、「このホテルが好きなので、独りで泊まりに来ているんです」というと、何事もなかったかのように、すっと部屋の鍵を渡されますのでご心配なく。人生何事も場数を踏むことが肝要であります。
(ふるやつねひら)1982年生まれ。作家/評論家/令和政治社会問題研究所所長。日本ペンクラブ正会員。立命館大学文学部史学科卒。20代後半からネトウヨ陣営の気鋭の論客として執筆活動を展開したが、やがて保守論壇のムラ体質や年功序列に愛想を尽かし、現在は距離を置いている。『愛国商売』(小学館)、『左翼も右翼もウソばかり』(新潮社)、『ネット右翼の終わり ヘイトスピーチはなぜ無くならないのか』(晶文社)など、著書多数
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