更新日:2023年03月21日 16:12
カーライフ

「フェラーリを買わないヤツは頭がおかしい!」から30年。1000回続いた週刊誌クルマ連載の軌跡

AUTO CLUB300

【VOL.300】時代の要請か!? 性能よりも価格を重視/このころから新車の性能より中古車だったらという視点がチラホラと。SPA!誌面内容に変化が見て取れるのは、長引く不況のせい? 特集は、今どき[ラクして金持ち]はどこまで可能か? など

AUTO CLUB400

【VOL.400】セレブに憧れる庶民視点が盛り込まれるように!/読者を見下す視点が見えだした400回。このあたりから、少しずつ「どうせ買えないと思うけど」という読者不在のノリになっていきました。特集は、30歳からの[貯蓄1000万円]道場など

清水:あと、1000回って言ってもオレが書かせてもらったのは、そのうち870回くらいだよね? 担当K:ですね。僕が担当になったのは550回目あたりからです。清水さんと初めて行った試乗会が、箱根のBMW7シリーズ。そのときは、自動車評論家の飛ばしっぷりにビックリしました! 清水:当時はそういう時代だったんだ。飛ばさなきゃ自動車評論家失格だった。 担当K:それと、試乗会をわざわざ箱根の豪華なホテルでやって、ステキなお昼ごはんまで出してくれたことにもビックリ。でも、一番ビックリしたのは、そのご飯を食べながら、自動車評論家がメーカーの人に「イマイチですね」とかケチつけることでしたけど。飯を食わしてもらって文句を言うなんて、他の業界では絶対あり得ません! 清水:ケチをつけてもOKになったのは、故・徳大寺有恒巨匠の『間違いだらけのクルマ選び』のおかげだよ。ありがとうございます……。
AUTO CLUB500

【VOL.500】読者年齢の平均は35歳。カネがないと決めつけました/「SPA!読者の下流のみなさんこんにちは。」ではじまる500回。ボルボが35歳以下の若者をターゲットにしたボルボC30を取り上げました。特集は、ど素人専用[儲かるFX]最終案内など

AUTO CLUB600

【VOL.600】民主党の高速道路無料化案に切り込みました/首都高研究家として、解散総選挙の目玉公約の1つだった高速道路無料化案について、財源の裏づけを含め、民主党の馬淵澄夫議員を直撃しました。特集は、「ムダ遣いして」何が悪いなど

担当K:僕の人生もこの連載で変わりましたよ! それまでドイツ車しか頭になかったのに、すっかり洗脳されて、激安イタリア車党になりましたから。おかげで人生の楽しみができました。 清水:いやあ、こっちこそ22年も連載させてもらって、AUTO CLUBを書くのが生き甲斐みたいなもんだからね。週刊誌でずーっとクルマの連載があるのはSPA!だけだし。 担当K:そうですね。日本人のクルマ離れで、清水さんの出身母体の『週刊プレイボーイ』まで一時クルマ連載がなくなって、ウチだけになった時期もありました。
次のページ right-delta
クルマに興味がない人にも読んでもらえるような工夫
1
2
3
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

記事一覧へ
おすすめ記事