更新日:2023年03月22日 09:38
カーライフ

26万円で業者に買い取られたデミオは店頭でいくらで売られるのか?

やる気がない業者から一騎打ちまで手に汗握る攻防が!

 私のセオリーに従って、業者を4社に絞って一斉査定をクリック。1秒後に電話が鳴るかと思ったら、2分くらい鳴らない! あれ、どうしたんだろうと思っていたら、まず”デカいクルマ”から電話が。いろいろしつこく聞かれつつ、当日の午後4時に査定に来てもらうことで合意。続いて3社からも電話があり、1社は「4時はムリです。3時なら」というので渋々OK。もう1社は「その時間は……。行けたら行きます!」となった。  まずはフツーの大手の“うさぎ”が査定。フツーの大手の代表は“大巨人”だが、あそこまで知名度が高いと、クルマを店舗まで持ってって査定してもらうカモ客が多い。カモ客からは安く仕入れられるので、こういう一斉査定のような鉄火場はヤル気がないとか。よって最初から呼びませんでした。  “うさぎ”もかなりヤル気ない感じで、パパッと見て「15万円」と出し、「これでATだったらゼロですよ」とか、他社の悪口とかを言って帰った。これが最低線だなと思って、4時からの本番に臨む。

希少な5MTです

 本番は結局、2社の一騎打ちとなった。まずは、高値査定で業界を席巻中の“デカいクルマ”。私の過去2回の経験でも、強烈な金額を出してきた。結局2回とも僅差で負けたが、そこからの往生際の悪さも強烈。モーレツ社員というか押し買い的というか、シロートさんはその押しに負けてしまうかもしれないので注意が必要です。  もう一社は、大手カー用品店系列の“A”。電話では「デミオのMT車を探してたんです!」とアツい一言があった。  両社査定を始めたが、「いっせいのせ」での金額提示はできません、と“デカいクルマ”が拒絶。両社上司?と電話で何度も相談しているが、お互いの出方を警戒してか、なかなかスパッと金額を出さない。  約1時間後、“デカいクルマ”が、「A社さんが出された金額を弊社が上回れるかどうか、こちらの本部と検討する形でどうでしょう。ムリならその場で引きます」と提案。それは後出しジャンケンだろうと思ったが、A社が呑んだので、不公平だなあと思いつつそれで行くことに。  そこから30分。A社が最終的に出したのは「25万円」だった。うおお、頑張ってくれた! 安ドも私も、もうこれで決めたいという気持ちになったが、そこから“デカいクルマ”が30分粘って、「26万円でOKが出ました!」。割り切れない思いも湧いたが、約束なので仕方ない。こうして勝負は“デカいクルマ”の勝利に終わりました。

心情的にはA社でしたが……

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26万円で買い取られたデミオを後日発見!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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