更新日:2023年03月28日 09:05
仕事

40代転職で選びたい勝ち組業界・入ると大変な苦境業界

入ってもあとが大変、苦境の業界

 一方、入ってもあとが大変な、苦境に立たされている業界は? 斜陽業界や閉鎖的な業界が選ばれる結果に。 ●教育 18歳以下の人口が減り続けるなか、ビデオ録画を使ったオンデマンド授業が急増中。「人気講師でない限り、塾講師としての需要は今後下がり続けるとみられ、経営側に回らないと低賃金の不安定雇用が続くことになる」(小林氏) ●介護 慢性的な人材不足に陥っている業界で、採用のハードルは低いが、「肉体的・精神的にキツく、低賃金重労働を余儀なくされるため、離職率も高い」(小林氏)。重要度は増す一方の業界とはいえ、40代からでは体力的にツラいかも ●銀行・保険 「窓口業務はIT化が急速に進んでおり、店舗の統廃合が各地で加速している」(小林氏)。保険も従来の人情で売る営業スタイルは敬遠されつつあり、組織も閉鎖的で年功序列であることが多い。中途で入っても活躍は難しい ●百貨店&小売り アマゾンや楽天といったネット通販に押されており、この10年ほどの業績は各社とも横ばい状態。「『買って持ち帰る」という行為の楽しさが再発見されつつある』(小林氏)が、地方都市を中心に閉店が相次いでいる ●家電メーカー 東芝やシャープ、サンヨーなどの大手家電メーカーが次々と崩壊しており、もはや日の丸家電はギブアップ状態。「すでに大量の正社員のクビが切られ、外国人と渡り合えるよほど優秀な人材でないと活躍は厳しいですね」(小林氏) ●自動車メーカー 自動運転車の到来や、カーシェアアプリの登場により、一家に一台も所有する必要がなくなり、需要は低下。生え抜き社員を大切にする文化が強い企業が多いので、中小企業の技術職以外では、中途採用ではあまり活躍できない 【小林毅氏】キャリアコンサルタント ホライズン・コンサルティング代表。これまで1000人以上の転職を手がける。近著に『転職大全』(朝日新聞出版)がある ― 転職[40歳限界説]はウソだった ―
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