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相次ぐ高齢者の交通事故…親に免許を返納させるにはどうする?

40~50代の「子」の葛藤とは?

 免許を返納させなかった家族にも責任がある――東京・池袋で起きた痛ましい事故ではSNSで加害者の子たちへの非難も相次いだ。高齢の親の免許証を返納させたい人が増えるなか、成功した例を紹介しよう!
高齢者ドライバー/時事通信社

6月に福岡市内で起きた事故。猛スピードで逆走し81歳の運転者と妻が死亡、7人が負傷

孫や第三者から言わせると効果大

 東京・池袋で起きたショッキングな暴走死傷事故以降も、高齢ドライバーが引き起こす交通事故が毎週のように伝えられている。警察庁が発表した’18年の「原付以上運転者(第1当事者)の年齢層別死亡事故件数」によると、10万人当たりの死亡事故件数は全年齢層平均で3.76件となっているが85歳以上に限ると16.27件へと跳ね上がるのだ。 <最近の事故と運転者の年齢> 4/13 埼玉 トラックひき逃げ事件 78歳 6/4 福岡 逆走死傷事故 81歳 4/19 池袋 暴走母子死傷事故 87歳 6/12 沖縄 標識衝突事故 81歳 6/13 群馬 免許返納者人身事故 80歳
高齢者ドライバー/時事通信社

池袋事故/事故現場で実況見分に立ち会う旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(左)=13日、東京都豊島区

 加齢で認知機能や判断・操作能力が衰えてくることは想像に難くないが、ペーパードライバーや高齢者向けの運転教習を行うSPDスクールの後藤竜二氏は、高齢者の運転の特徴についてこう話す。 「高齢者は、踵を床につけて足首で行うペダリングが苦手になってきたり、マニュアル時代からの癖もあり、踵を上げてペダルを強く踏み込んでしまい、急発進に気づいてもすぐに修正できない人も多い。また、加齢とともに視野が狭くなる傾向があるので、走行中に数十m以上前方の信号や左右の車や障害物を見落としてしまうのです。さらに気づかずに速度オーバーになっていたり、逆にノロノロ運転になっていたりと、スピードへの感覚も鈍くなる」  後藤氏は70歳以上のドライバーが運転免許の更新時に課せられる高齢者講習について「危険な高齢ドライバーを見つけ出すのには十分とは言えない」と話す。  各自治体や都道府県警は、高齢者に向けて免許証の自主返納を呼びかけている。池袋の事故直後には、一時的に全国で自主返納に踏み切る高齢者ドライバーが増え、都内では5月、月間としては過去最高の5700人以上が自主返納したが、全国で見ると75歳以上の返納率はわずか5%台(’18年度)と、まだまだ少ない。
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親に免許を返納させるうまい手段は?
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表紙の人/ 玉城ティナ

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