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殺人やクスリ…犯罪者が集結するダークウェブの深い闇

 サイバー空間で暗躍する犯罪者が跋扈し、中には殺人を請け負うと称する者が巣くうダークウェブ。犯罪者がこぞって集うネット上の特殊空間は今、劇的な進化を遂げている。インターネットの深海に潜むリアルを照らした。

世界中の犯罪者が集結する、ありとあらゆる犯罪の温床

ダークウェブ

写真/PIXTA

 脅しの対象となったのは、大手ゲーム会社のカプコンだった。11月中旬、「ラグナ・ロッカー」と名乗るサイバー犯罪集団は同社の顧客や個人情報を盗み出したとして一部をダークウェブ上に公開。さらに1テラバイトに及ぶ情報を持っているとし、公開されたくなければ1100万ドル(約11億円)の身代金を支払うよう要求したのだ。  ダークウェブとは、特殊なブラウザを使ってアクセスできる空間で、身分の秘匿をしやすいことから犯罪の温床となってきた。欧州や韓国などではテロ活動や人身売買組織の温床とされ、悪評は轟いている。

日本国内でもダークウェブを舞台とする事件が頻発

 これまで多くの日本人にとっては馴染みのない世界だったことは事実だ。ただ、そんな状況が変わりつつある。日本国内でもダークウェブを舞台とする事件が頻発しているのだ。  11月初旬にはダークウェブ上でパソコンを遠隔操作できるウイルスを販売した21歳の男が不正指令電磁的記録提供の疑いで愛知県警に逮捕された。同日には匿名ブラウザを使い、複数の大学に爆破予告を行った22歳の大学院生の男も警視庁に逮捕されている。  3月には匿名ブラウザを使って児童ポルノを投稿した疑いで、32歳の公務員を大阪府警が検挙した。インターネットの最深部では、こうした犯罪が常態化しているのだ。
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