親の遺品整理、悪徳業者に騙されるな。高値で売れる意外なモノは?
また、趣味に関するアイテムも見極めるのは難しいが、高額になりえるのだとか。
「例えば釣り竿です。一見すると、ボロボロに見えるものが、実は貴重な竹を使っていて、5万~6万円で売れることもあります。オーディオ機器は基本的には新しいほうがいいのですが、レコードプレーヤーとスピーカーは同年代のものを組み合わせたほうが音質的にいいので、古いものを探すマニアもいます」
では、最後に一番高値で売れる可能性のある遺品は?
「刀剣です。黙って持っていると銃刀法違反になるので注意が必要ですが、証明紙がついていて、作者の名前が彫られたものは価値が高く、一本100万円になることもあります」
親が亡くなってからの無駄な作業を減らすためにも、大まかな価値を把握しておこう。
<新しいほうが高く売れるもの>
液晶テレビ……相場最高額約5万円
製造5年以内であれば大きく価値が落ちることはない
ブランド財布……相場最高額約10万円
新しい製品は流通が早いので高額になりやすい
貴金属……相場最高額約10万円
古くても高額になりやすいのは18金や24金だけ
携帯電話……相場最高額約3万円
スマホはSIMフリーのもの。ガラケーは高齢者に人気
<意外と高く売れるもの>
国産ウイスキー……相場最高額約3万円
完全終売のものは海外でさらに高く売れるケースも
レコードプレーヤー……相場最高額約3万円
アナログ人気が沸騰しているので今後はテープにも注目
限定ブランド衣服……相場最高額約5万円
傷んでしまうので限定品や製造期間が短いものに限る
日本刀……相場最高額約100万円
証明紙があり、製造者の名前が彫ってあると高値に
【木村榮治氏】
遺品整理士。一般社団法人遺品整理士認定協会理事長。同協会設立後、現在までに約2万8000人の遺品整理士を誕生させてきた。著書に『遺品整理士という仕事』(平凡社)
― 老親のお金を守れ! ―
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