更新日:2023年03月28日 09:51
仕事

「俺を誰だと思ってるんだ!」シェフのパワハラで困惑する現場

「俺を誰だと思ってるんだ!」と一喝され

 集客できる有能なホールマネージャーに辞められるのは、店にとって大きな損失だ。川口さんは、やんわりとシェフに注意をしたそうだが…。 「『俺を誰だと思ってるんだ!』と一喝されました。また『こんな店辞めるぞ』とも。さすがに料理を作る人間にいきなり辞められるわけにはいかない。仕方なくこちらが折れましたね。業界ではシェフを制するのはオーナーという意見もあるのですが、こちらもお手上げです」  だが川口さんは、「最近は、若手シェフが変革をもたらしている」と続ける。 「現在の30代料理人の多くは、40代以上の昭和型のわがままぶりに反発してきた世代なので、若い料理人が腕を振るう店は繁盛していますよ。激戦区の地域ほど、パワハラをやっている余裕などありませんからね」  川口さんは現在、積極的に色々な店に出向き、そういった若手シェフを引き抜こうと奔走していると話す。どんな仕事でもそうだが、一見華々しい人気レストランのオーナーも、日々大変なのである。<取材・文/夏目かをる>
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
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