エンタメ

MC漢の盟友が漫画に進出! 第3次ブームの日本語ラップの最前線

 昨今、さまざまなメディアでヒップホップ、ラッパーが注目される「第三次日本語ラップブーム」が起きている。火付けとなったのは「フリースタイルダンジョン」(テレビ朝日系)だ。  日本におけるヒップホップの歴史を紐解くと、発祥は86年。日本発ヒップホップの先駆的アルバムとして、いとうせいこう&TINNIE PUNX(藤原ヒロシ、高木完からなるユニット)の『建設的』がリリースされたのが源流とされている。  その後、「今夜はブギーバック」(スチャダラパーfeat.小沢健二)が火をつけた90年代の第一次ブーム。RIP SLYMEやKICK THE CAN CREWによる00年代の第二次ブームを経て、現在の『フリースタイルダンジョン』に端を発した第三次ブームの到来というわけだ。  また、多くのハイブランドがグラフィティをデザインに取り入れ、「バンクシーの作品らしきネズミの絵」が都庁で一般公開されるなど(その是非はさておき)、いち音楽ジャンルとしてのみならず、グラフィティを含めたヒップホップカルチャーが、加速度的にお茶の間にまで広がっている事実は疑いようもない。

ヒップホップを漫画で表現した「イルブロス」

 `15年に放送が開始されたフリースタイルダンジョンだが、初代モンスターとして番組を牽引した立役者の1人がMC漢 a.k.a.GAMIだろう。楽曲制作のみならず、自身もフリースタイルバトルイベント「KING OF KINGS」を主宰するなど、ヒップホップの定着に一役買っている大御所的存在だ。  そんな彼の周りから、今度は漫画という形でヒップホップを表現する意欲的な試みがなされた。漢と同じクルー(MSC)に所属し、ラッパー、グラフィティライターとしてスキルを磨いてきたTABOO1(タブーワン)が、描き下ろしリアル・ヒップホップ漫画「イルブロス」を発表したのだ。  作中では、MSC時代の代表曲「新宿アンダーグラウンド・エリア」さながらのヒリヒリとしたストリートの日常が描かれ、スモーキーでイルなヒップホップを体現してきた彼らならではの刺激的なストーリーが展開される。  そんなTABOO1も随所に登場する、盟友MC漢 a.k.a.GAMIの自伝的名著『ヒップホップ・ドリーム』(7月4日に大幅増補され文庫版がリリース)と合わせて読めば、その世界観をよりディープに味わえるだろう。  発売を記念したTABBOO1のサイン会&トークショー、ライブペイントなど、各種イベントが多数予定されている。直近では7月20日に、まんだらけ渋谷店でTABOO1のサイン会&トークイベントが開催予定。生の彼らの迫力を堪能できるチャンスを見逃すな! <文・仲田舞衣>
イルブロス

本物のヒップホップアーティスト自身が描いた、これが本物のヒップホップ漫画だ!

Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事