――男性から手っ取り早く選ばれるための手段として女性は値下げという選択を取りがち……。そんな背景が見えてくるが、そもそも取りっぱぐれる危険性はないのだろうか？ おおしま：初回のデートが終わったあとに、男性側にお小遣いをうやむやにされて0円のまま終わったという話は聞いたことがあります。男性側からしたら、好みじゃなくて、継続した関係にはならないから、なるべくお金を払いたくないという心理が働いたのでしょう。こういったトラブルは多いようで、今や多くの女性が「前払いしてください！」と募集文言に強調するくらいです。 七瀬：0円ならまだしも、マイナスになったという例も数多くあります。お食事の途中でお店から男性が飛んでしまったり、タクシー代を男性が払わず先に降りてしまったりとか。20代の女性と経験豊富な社会人男性とでは知恵も交渉力も違いますから、こうして泣き寝入りするという事例は多くありますね。 おおしま：とっさの事態で交渉できる女性は、そもそも月2万円愛人にはなっていません。そう考えると、格安愛人は知恵の働くタイプの女性ではないですよね。 七瀬：本来トラブルがあったらダメージが大きいのは男性側なのに、身分さえ明かさなければ逃げ切れると思っている方は多いもの。安心して楽しみきりたいならプロを頼ったほうが実は安心ということは、痛い目を見ないとわからないのかもしれません。 ――価格破壊が進む愛人・パパ活市場。今後、参加する男女の数とともにトラブルが増加すれば、社会問題にも発展しかねない。 【パパ活専門家・七瀬 結氏】 パパ活で1億円稼いだ日本で唯一のパパ活専門家。自身のパパ活経験を生かし、ユニバース倶楽部でスタッフとしての経験を積み、セミナー講師やパパ活カウンセラーとして活動中 【恋愛ジャーナリスト・おおしまりえ氏】 10代より大手ゲーム制作会社や水商売、プロ雀士などの業種業界を渡り歩き、延べ1万人の男性を接客。コミュニケーション術や心理学を学び、多角的な恋愛分析を行う ＜取材・文／週刊SPA！編集部＞