更新日:2023年03月28日 10:44
ライフ

時空を超えた「無縁坂」。葛飾区金町を清野とおる×パリッコが歩く

「とおる君は誰か殺したい人間はいないの?」

パリッコ:ここでの「無縁坂」は、エピソード聞いてただけにほろりときちゃいます。 清野:時を越え、この店で歌えて良かったですわ(笑)。 パリッコ:いい話が続くな~。 清野:池川先生の漫画の内容は、どれもトチ狂ってるんですけどね。 パリッコ:本当に狂った人は、ちょっとした狂人とは違い、一般常識とか日常生活の立ち振る舞いくらいはお手の物ってことですね。 清野:あ、ただ飲んでる時、池川先生はよく、不意に物騒な話をしてきましたよ。「とおる君は誰か殺したい人間はいないの? 私はたくさんいるよ」とか。 パリッコ:こわい!(笑)
金町

清野氏が当時連載していた『ハラハラドキドキ』の単行本巻末にも、池川先生とのエピソードが収録されている ©清野とおる/集英社

金町

若き清野氏の自画像が今よりだいぶ殺気立っていることも興味深い ©清野とおる/集英社

金町

清野氏やママの歌に無心で聴きいっている(はずの)パリッコ

金町

人生初スナックの「八重」で、もしヒドイ思いやツマラナイ思いをしていたら、たぶん僕はスナック嫌いになっていたことでしょう。となると作風もかなり変わっていただろうし、初スナックが「八重」でラッキーでした(清野)

金町

帰り道に見た桜

金町

また戻ってこよう、八重に……

 清野氏との付き合いもずいぶん長くなったが、知らない話だらけでとても興味深く、とても良い時間を過ごさせてもらえた夜だった。誰の人生にも思い出深い土地や場所がある。久しぶりにそんなところへ行って、ふらりと飲んでみるのもいいな。若き日の気持ちを思い出させてくれた、金町に乾杯。 <文・撮影/パリッコ イラスト/清野とおる>
1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。X(旧ツイッター):@paricco

赤羽以外の「色んな街」を歩いてみた赤羽以外の「色んな街」を歩いてみた

「日刊SPA!」で大反響を呼んだ連載が、大幅な加筆・修正のうえ書籍化!描き下ろし漫画や特別収録の「赤羽編」付き

1
2
3
4
【清野とおる、金町再訪記念『酒場人』プレゼント企画】 「清野とおる×パリッコの飲みに行こうよ!赤じゃない街にさ」連載スタートを記念して、かつて、本企画が掲載されていた雑誌『酒場人 vol.1~3』を10名様に贈呈。 応募方法は、Twitterで「清野とおる担当連合(@oko_aka)」をフォローして、記事を読んだ感想、2人に訪問してほしい赤以外の街を「#赤以外」とつけて、ツイート! 7月28日までに投稿してくれた人の中から、当選者には「清野とおる担当連合」からダイレクトメッセージ(DM)をお送りします。
おすすめ記事