877円で庶民の贅沢の最高峰!吉野家「牛すき鍋膳」で飲む幸せ。ただ”唯一注意すべき”なのは
ちょっとだけ飲んでから帰りたいけど、わざわざ居酒屋に行くほどではない――。そんなときに重宝するのが「ちょい飲み」のお店だ。吉野家の「吉呑み」を筆頭に、最近ではファミレスやファストフード、大衆中華チェーンなどでもちょい飲みセットを提供するところが広がっている。
@paricco)。普段は地元に密着していて、単独ではちょっと入りづらいような個人店を取り上げている彼に、ベタなチェーン店で飲んでもらう連載「パリッコのチェーン店ひとり酒」。
第8回に取り上げるのは、牛丼チェーン「吉野家」。“あの人気メニュー”をどう食べるのでしょうか?
人気の牛丼チェーン「吉野家」の冬季限定メニュー「牛すき鍋膳」が大変な人気らしい。昨年、販売開始から10周年を迎え、累計1億食を突破したというから、きっと相当にうまいものなんだろう。
恥ずかしながらこのメニューを、僕はまだ食べたことがない。理由としては、そもそも日常的にあまり牛丼を食べないので、店選びの選択肢に吉野家が入る機会が多くないからだと自己分析できる。
しかしこの冬、店の前を通りかかった際に、偶然ながらも初めてはっきりと、牛すき鍋膳の存在を意識した。これはいい機会だ。しかも写真を見ると、旅館の夕食などでよく見る小さなコンロの上で、鍋を直接グツグツと温めながら食べられるらしい。想像するだけで、冬の酒のつまみに最高じゃないか。
さっそく吉野家へ。
ここでまず最初にお伝えしておきたい重要な情報がある。それは、吉野家は店舗ごとに提供メニューに差があり、僕の観測範囲だと、その傾向は酒類において特に顕著だということ。
今回、ホームページのメニューに日本酒があることを確認していた僕は、それを必ず頼みたいと思っていた。ところが何気なく入った吉野家でタブレットを確認すると、アルコール類が「缶ビール」しかない。
そこで、まだなにも注文していなかったのをいいことに店員さんに「あ、あの、すいません……えっと、ちょっとわけあって……また来ます!」などとしどろもどろに言いながら、そそくさと退店。あらためてネット検索などで確認し、日本酒がある別の店舗にやってきたのが、今だ。
日常的に酒場へ通い、酒にまつわる連載や本を多数執筆している酒場ライター・パリッコさん(
累計1億食を突破した「牛すき鍋膳」
まず最初に重要な情報
1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。X(旧ツイッター):@paricco
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