デジタル

「サブスク」&「クラウド」革命で、ゲーム専用機は消えるのか?

クラウドゲームなら専用ハードがいらない

 もうひとつのキーワード「クラウドゲーム」は、Googleの新ゲームプラットフォーム「Stadia(ステイディア)」(北米などで11月開始予定)で注目を集めました。クラウドゲームは、オンライン上のサーバから手元のスマホやPCにゲームが配信され、専用のハードなしでいつでもどこでも手軽にプレイできるのが特徴。「Stadia」の場合、ウェブブラウザのChromeを通してプレイできます。

Google「Stadia」の公式ツイッターアカウント。日本ではサービス開始時期は未定

 今のところ、次世代通信規格「5G」が普及しておらず、アクションゲームの遅延の懸念もあって、一気にクラウドゲームが幅を効かす状況ではなさそうです。とはいえ、音楽ではCDプレーヤー、映画ではビデオデッキ、DVDプレーヤーが今や必須ではなくなってきたように(ベータとVHSで規格を争っていた時代が懐かしいですね)、ゲームハードも近い将来、過去の遺物となるのは時代の必然でしょうか。  クラウドゲームという形でなくとも、最近はコンシューマハードに加え、「Steam」を中心としたPC向けにもマルチプラットフォーム展開するタイトルが非常に増えてきました。専用ハードの優位性は薄れてきています。

世界最大級のPCゲームDLストア「Steam」。発売と同時にSteam配信するコンシューマゲームも増えてきた

ソニーや任天堂はどうなる?

 こうなると困るのは、長年イニシアチブを取ってきたハードホルダー。特にソニー(SIE)のPSハードは高性能化を推し進めてきた分、PCと直接的にバッティングしてしまい、ゲームハードとしての存在意義をなんとかして打ち出さざるを得なくなります。  一方、任天堂は今以上にアナログ感覚のあるおもちゃ的なハードに舵を切り、生き残りを図るのではないでしょうか。ゲームと連動するフィギュア「amiibo」や、段ボールキットを組み立てる『ニンテンドーラボ』のような“モノ感”を持った遊びは、PCでは単純には代用できません。  果たして、ゲームハードは消滅するのか、それとも新たな概念のゲームハードが生まれるのか……。個人的には、まだ進化の余地が多いコントローラ(入力デバイス)が、PCとの差別化を図る決め手になる気がします。手や身体に装着する、目の動きや表情に反応する、脳波でキャラを動かす……。単純にソフトを読み込むための機器という時代は終わって、新感覚の入力デバイスを核とした装置がゲームハードと呼ばれていく、そんな予感がします。ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲームの紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。著作には『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)がある。ウェブサイト「ディファレンス エンジン
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