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任天堂の決算から見えた「スイッチできないNintendo Switch Lite」の狙いとは?

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

 7月30日に、任天堂の第一四半期決算(2019年4月~6月)が発表されました。今回はそこで公表されたハード売上などのデータをザックリとチェックするとともに、9月20日に発売される「Nintendo Switch Lite(以下NS Lite)」の狙いを探っていきたいと思います。 「NS Lite」は、19980円(+税)とNintendo Switchよりも1万円安いものの、テレビに出力できず、また、コントローラも分離できない仕様で、「Nintendo Switchらしさをなくしたハード」「スイッチできないSwitch」などの声も挙がっています。任天堂の意図はどこにあるのでしょうか。

任天堂の意図は?

Nintendo Switch本体やソフトの売上は?

 まずは、4月~6月期のデータから見ていきましょう。Nintendo Switchの売上は世界で213万台(国内約3万4000台)となり、前年同期比13.2%増と勢いが続いています。世界累計販売数は3474万台となりました。

この4月~6月期も売上好調な「Nintendo Switch」

 ソフトも同じく好調で、任天堂タイトルの売上本数は2262万本(前年同期比25.9%増)。6月に発売された『スーパーマリオメーカー2』が世界242万本(国内52万本、海外190万本)と出足の良さを見せています。また、2017年4月発売の『マリオカート8 デラックス』が、この4月~6月にミリオン(国内17万本、海外103万本)を売り上げるという驚異のデータも発表されました。

驚異のロングセラーを記録する『マリオカート8 デラックス』の公式サイト

 一方で、これまで携帯ゲーム機市場をリードしてきた3DSは、販売台数が世界20万台(前年同期比44.9%減)と減少。ソフトもほとんどラインナップされていない状況です。
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「Nintendo Switch Lite」が担うのは3DSの役割!?
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