コミケ96、美女コスプレイヤーたち。ベテランカメコも「今年はハイレベル」と太鼓判
8月9日(金)、気温30度を越える炎天の下、日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット96」が開幕した。コミケといえば、会場を彩るコスプレイヤーたち。今回は、令和初となるコミケ初日のコスプレイヤーたちの様子をお届けしよう。
毎回、3日間の開催期間中に50万人以上が来場するビッグイベントだが、会場の東京ビッグサイトの東展示棟が東京オリンピック・パラリンピックに向け改修工事中で、コミケ96は今年新設した南展示棟とりんかい線・東京テレポート駅が最寄りの青海展示棟を利用。アニメ関連企業などが出展する企業ブースは青海展示棟に配置された。
3会場を合わせても従来の使用可能面積に届かないことから、初の4日間開催となっており、開催費用の増大に伴って一般参加者の入場に有料のリストバンドが必要となるなど、新体制のコミケとなっている。
なお、次回のコミケ97は12月28日から、2020年のコミケ98は5月2日から、それぞれ4日間にわたって東京ビッグサイトと青海展示棟で開催されることも報じられている。東京ビッグサイトの東展示棟が再び使えるのは2020年冬のコミケ99からの予定だという。
「久々にコミケに参加した」というあるベテランカメコさんに、最近のコミケや今回のコミケの印象などについて聞くと、「昔に比べると(衣装の)ネタの激しさが増した感じですかね。露出的にもそうだし、みんなすごい凝っていて。ハイレベルだなぁ、と思います。全体的にカメラマンの装備もゴツくて、すごいレベルが高いですよね。あと時間帯的な理由もあるかもしれませんけど、コスプレエリアの快適さも増した気がします」とコメント(※取材時は午前中)。
確かに新体制の影響もあってか、去年の同じ時間帯などと比べると会場を広々と使えているように思える。もっともその“快適さ”もこのサウナみたいな天気を除けば、という条件付き。汗ばむ美女コスプレイヤーたちは、暑さ対策として多くの人がOS-1やスポーツドリンクなどを携行しているようで、夏コミでのコスプレの過酷さをうかがわせた。それこそクーラーの効いた部屋でアニメやゲームに興じたくもなるが、甲子園球児さながらの情熱である。
仕事をしながら1か月掛けて衣装制作に夜なべで励んだOLレイヤーもいる一方、「最近まで社会人でした」というコスプレイヤーも。彼女は「ちょっとゆっくり休んで、自分が好きなアパレル関係の仕事でも探そうかなと思っています」とのことで、転職活動もほどほどに、コスプレ人生を謳歌してもらいたい。
さて、コミケ96は8月12日まで開催されるが、引き続き、水分補給など熱中症対策が必要になりそうだ。とはいえ、暑さにも負けないコスプレイヤーとカメラマンたちの熱気を会場で体感してみれば、夏の思い出のひとつになることは間違いないだろう。
<取材・文・撮影/伊藤綾、撮影/藤井敦年>1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
令和初のコミケが新体制で開催!
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