日本人コスプレイヤーが“海外イベント”に見出した活路「日本での売上の何倍にも」
汗をかく季節になると、気になるのがニオイ。X(旧Twitter)で「ニオイ問題」に苦言を呈したポストが大きな話題を呼んだコスプレイヤーのChloe BABY(くろえべいびー)さん。彼女はいったい、何者なのか?
「コスプレを始めたのは、中学生の頃ですね」
当時はSNSもやらず、完全に趣味としてコスプレを楽しんでいるだけだったようだ。その後コスプレはやめて、コンカフェ嬢になったり、会社員になったり……。
「コンカフェ1本だったんですが、なんか『この仕事だけではやばいかも?』と思って、芸能事務所で社員として働いていました。舞台制作や演出補助、衣装制作や養成所のレッスンまで幅広くやっていて。我ながらすごく働いていました」
さらにキャバクラやショーパブでもアルバイトをするようになり、次第に「会社員でいることがきつくなってしまった」そうだ。
「特にショーパブが楽しくなっちゃって、この時期にまたコスプレがしたくなって。コスプレ用SNSアカウントをつくったんです。そしたらSNS経由で撮影会やバーイベントのオファーがたくさん来るようになりました」
会社員時代のスキルを活かし、コスホリ(同人誌即売会「コスホリック」)に別のモデルの作品の制作側として携わったそうだが、そこで「自分はモデルとして出たほうが作品を作るスピードが早いな」と思った。
「最初はグラビア寄りの写真で作品を作っていました。海外に仕事で行く機会があって、ついでに海外のコスプレイベントに足を運んでみました。そこで驚きました。海外は本当に変態ばっかりだった!」
日本のコスプレ文化において、もちろんセクシーな作品はあるが、誰もが知るアニメキャラクターなどではセクシーにアレンジされた作品は基本的になかった。一方で「海外は真逆なんです!」とChloe BABYさんは興奮気味に語る。
「海外だと、HじゃないキャラをHにした同人作品がウケるんです。なのに、それをやっている日本人のコスプレイヤーはいなかった。海外では日本のアニメが大人気で、そのエロい同人誌が売れているにもかかわらず、イベントには日本人コスプレイヤーが呼ばれていない。つまり席が空いているってことに気がついて『これをやらない手はないな!』と飛びつきました!」
そんなChloe BABYさんの読みは大当たり。台湾のコスプレイベントに呼ばれたり、今年も「あと4回は海外のイベントに仕事で行きます」と言う。
「そもそもアニメ自体が日本のものなので、クオリティが多少低くても、ありがたいことに日本人っていうだけで『Ohhhh!』ってなるんです」
海外でのイベントでは、日本での売上の何倍にもなったという。またメンタル面でも海外イベントは良いんだとか。
「日本だと悪口を言われたら嫌な気持ちになるけど、海外では英語も中国語もよくわからないので何を言われても『Thank you!』で終わり(笑)。通訳さんがいることもあるけど、気持ち悪いことや私が凹むことを言われたときは、訳さないでくれるので。だから、すごく病むとかは全然ないですね」
Chloe BABYさんは現在、バーに月1回で出勤するほか、パチンコ屋の来店イベント、取材(企画)なども行っているが「基本はコスプレイヤーの仕事で食べられています」と話す。有名コスプレイヤーたちがメディアでかなりの高収入であることをぶっちゃけたりもしているが、実際どうやって稼いでいるんだろうか?
そんなChloe BABYさんにコスプレイヤーの裏側を聞いてみた。
会社員からコスプレイヤーとして食べられるようになるまで
海外に見出した活路「日本での売上の何倍にも」
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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