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高齢者ドライバー必須の「認知機能検査」とは?

「認知機能検査」の内容は?

 では、実際に問題の一部をご紹介するのでやってみよう。 Q1.これからいくつかの絵を見せます。一度に4つの絵を見せます。それが何度か続きます。後でなんの絵があったかをすべて答えていただきます。絵を覚えるためのヒントも出します。ヒントを手がかりに覚えるようにしてください。1セット(4つの絵)につきおおむね1分で覚えてください。(制限時間:1分×2セット=2分) Q1Q2.これから、たくさん数字が書かれた 表が出ますので、指示をした数字に斜線を引いてもらいます。例えば、「1と4に斜線を引いてください」と言ったときは、以下のように順番に、見つけただけ斜線を引いてください。 Q2 2と5に斜線 を引いてください。(制限時間:30秒)  次は 同じように用紙にはじめから、1と3と7に斜線を引いてください。(制限時間 :30秒) Q2Q3.少し前に、何枚かの絵をお見せしました。何が描かれていたのかを思い出して、できるだけ全部書いてください。(制限時間:3分) Q3Q4.今度は回答用紙の左側にヒントが書いてあります。それを手がかりにもう一度何が描かれていたのかを思い出して、できるだけ全部書いてください。(制限時間:3分) Q4 いかがだっただろうか? Q1、Q3、Q4の採点基準は以下の通り。 ・自由回答(Q3)及び手がかり回答(Q4)の両方とも正答だと1つの絵につき2点 ・自由回答(Q3)のみ正答だと1つの絵につき2点 ・手がかり回答(Q4)のみ正答だと1つの絵につき1点  回答の順序は問われない。Q4で与えられたヒントに対応していない場合でも、正しく回答されていれば正答(例:ヒントである「野菜」の欄に果物の正答を記入した場合等)。  ひとつのヒントに複数回答した場合は誤答。  正答となる言葉を言い換えた場合は正答になる(例:方言、外国語、通称名(一般的にそのものを示す商品名、製造会社名、品種))。回答した言葉に誤字・脱字がある場合も正答になる。(※実はQ2は16枚の絵を覚える出題から回答までに一定時間を空けることが目的の課題で、この課題自体に配点はない)    前述したとおり、この検査は総合点で判断されるため、上記の問題の成績だけでは意味がないのでご注意を。ちなみに「認知機能検査」は、記憶力・判断力を簡易的に確認するもので医学的な診断を行うものではないということを付け加えておく。 「認知機能検査」は、模擬テストもあるので、免許の自主返納を検討している人や家族に75歳以上のドライバーがいる人は、試してみてはどうだろうか。 ※参照:「運転免許認知機能検査模擬テスト」(扶桑社)
 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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